症例

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鍼灸治療が初めての方は、自分の症状はどれぐらいの頻度で、どの位の期間通えばいいのか知りたいと思います。
その方により体質、病歴、病の程度が違いますので、実際に診察してみないと何とも言えませんが、一般的には病にかかった期間が長かったり、病状が重ければそれだけ治療期間もかかり、病状が軽かったり、病に罹ってから日が浅ければ、治療期間は短くなります。

通院頻度としては、1回目の治療作用が消えないうちに2回目の治療をしたほうが効果が高まりますので、最初のうちは週に2~3回、症状が緩和してきたら週1回、10日に1回というように間隔をあけていくのをお勧めします。

長期にわたる疾患の場合、数回治療しないと変化が表れないことがありますが、その間に一番つらい症状だけでなく、その他の気になる症状が緩和されるなど、何らかの良い効果が期待でき、体が快方へ向かっているのを感じられると思います。

鍼灸治療を継続するなかで、もし不安な事や、心配事、疑問がありましたら、いつでもお気軽にお話ください。
多くの症例のうち一部を載せましたが、例え同じ病名でもその方の症状の程度や生活環境、食生活、仕事の状況などにより、治り方や治るまでの時間が違いますので、それをご理解のうえ、参考にしていただければ幸いです。

子宮腺筋症による月経痛

50歳女性 初診2026年4月中旬

症状 2009年子宮高度異形成で子宮円錐切除術をうける
オペ後は月経量も多くなく月経痛もなかった
2023年ごろから月経前にじんわり痛く、月経1~3日目は出血量少ないので痛みもあまりなく、4日目から7日目まで出血と痛みがあり1日3回バファリンかルナを服薬する。2~3日止血して月経10日目から右下腹部に激しい(刺される)痛みがあり4時間おきに5回ほど服薬する。子宮がん検診の時に月経痛を訴え、検査する。結果、ポリープと子宮腺筋症と診断される
子宮が倍近く大きくなっている。
月経期間5日ぐらいだったのが、2026年1月から7日間に延びる(月経前の少量出血が2~3日あるから)
月経10日目から4~5日で不正出血終わっていたのが、最近は1週間続く。
1週間毎日出血するわけではないが、出血する日は激痛がある。
最終日に肛門に刺痛があって終わる。
月経後の痛みが激痛で、朝4時ごろ痛みで目覚める。6時ごろ鎮痛剤を飲むが午前中は効きが悪く痛い
お昼過ぎから痛みが和らぐ。薬が切れる前に服薬しないと効きが悪い。
先月は痛みが酷かった。月経量は先々月は40㎝ナプキンがいっぱいになる。トータル5~6回かえる。先月は多いが40㎝ナプキンはいらないぐらいの量だった。出血が多いときに500円玉大の血塊がでる

気滞オ血として疎肝理気 活血化オを目的に治療しました

治療経過

2診目 前回治療して3日後に月経来る
1日目少量出血 2日目普通量 3日目36㎝ナプキン5~6回交換 4日目ほぼ出血なし 2、3日目に月経痛があり、1日2回服薬した 血塊あり 今日5日目

3診目 (1週間後) 月経7日~9日目におりものシートに少量の出血 8日目9日目に1日1回服薬したペインスケール10→6
今日11日目だが出血はなくペインスケール10→3

5診目 本日月経4日目 1日目少量出血 2日目なし 3日目からしっかり月経来る 昨日今日と月経量多く、昨日は1日3回服薬 今日は1回服薬

6診目 本日11日目 5日目から服薬なし 10日目におりものシートに少量出血 ひどい痛みはなかったが念のために1回服薬しその後痛みなし 10日目~13日目まで1日1回服薬

7診目 本日4日目 
2日目1回 3日目2回 4日目1回 服薬

8診目 本日11日目 8日から11日目まで1~2回服薬

コメント 子宮腺筋症は月経量が多かったり、痛みがきつくなりやすい病気ですが
今回鍼治療をすることで、月経前の不正出血期間の短縮、月経量の減少、痛みの軽減がみられました
服薬回数を減らせ、薬の効きがよくなりQOLの改善に一役買うことができたのではないかと思います

子宮頚がん治療後の体調不良(ドライマウス・痰がらみ・胃痛)

41歳女性 初診2025年12月中旬

症状 2024年11月子宮頚部円錐切除術を受ける
その後抗がん剤と放射線治療でがん消失
元々関節リウマチの治療をしていたが中止し、2025年4月から免疫を活性する点滴を打ち始める
5月頃から口喝がひどい 常に水分補給していないとカラカラになる
8月活性酸素を除去するのにいいと言われる水素をサロンで週1回吸っていた
吸っている時かび臭かったり、吸った後に痰が出ていた
8月から痰が絡んで息苦しい
10月ストレスかかることがあり、胃痛が続いている
11月月経が止まっていたため、ホルモン補充療法開始
エストロゲンとプロゲステロン混合剤の塗り薬を腕に塗った直後、腕が硬直し息苦しくなる
救急で病院搬送

現在痰は喘息と診断され1日2回吸入している 8月の頃よりはよくなっている
吸入しないと痰が絡む 吸入しても夕食後は痰が絡む
胃痛にはタケキャブが処方されたが、余計ムカムカして中止 この1週間ぐらいで胃は少しづつ良くなってきている

沈虚脈 淡白舌燥苔 舌根にゾウ苔
がんの治療により陰液が虚損し、上焦へ津液が巡らず、ドライマウスが発生していると考えました
また、不衛生な水素吸入により肺を傷つけたため、肺の宣発粛降機能が損なわれ、痰が発生したと思われます
胃も不調なことから、脾胃の機能を高め水はけを良くし、肺にたまった痰を取り除き、上焦へ津液を巡らせるよう治療しました

治療経過 1診目 治療後口喝が減り、しゃべりやすくなる

2診目 (4日後)前回治療の後お昼寝3時間し、夜も普通に眠れる 3日間は眠くよく寝た
一作日まで痰はあったが、作夕食後は痰なかった 口喝もしゃべると乾くが黙っているときはだいぶ良い
パンが食べられるようになった
以前は水で流し込んで食べていた
今日は体がすっきりしている

3診目 (1週間後) 朝と日中時々痰が出るが夕食後はあまり出なくなる
口喝はある

5診目 外食が続き、痰が増える 日中も絡んで切りづらい
黄膩苔(胃腸に熱こもる)

6診目 病院で気管支拡張の吸入が1つ増える 少し痰減るが副作用で口喝が酷くなる
旅行で履いた靴が原因か右の拇趾・小趾腫れていたい 温灸で治療
来週リウマチと経過観察のため血液検査受ける

7診目 前回後、足の指の腫れや痛みひく
血液検査の数値が良くなっていた(ヘモグロビン・好酸球数値up)
動いた後や話した後に口喝あるが、じっとしていれば口喝気にならなくなる
ホルモン補充療法を再開 テープと飲み薬で補充

8診目 しゃべると少し口喝感じるが、普段は気にならない
痰が減っている 少し絡むぐらい
ホルモン補充療法を始めたせいか、この3日間朝から15時まで鬱っぽく動きたくない 
疎肝理気のツボに鍼をする

9診目 しゃべった後と動いた後に口喝感じるが、以前のようにカピカピにならなくなり、自然と潤ってくるようになった
前回後痰が減る 時々朝絡まるぐらい 前回治療した翌朝から鬱っぽさなくなり動けるようになる

10診目 口喝気にならない

コメント 現在も体調管理のため治療継続中です
口喝はほとんど気にならなくなり、風邪をひくと痰が多くなったり、外食が続くと胃痛がおきたりしますが、その都度治療をして緩解しています
感受性のいい患者様で、鍼がよく効きだいぶ体調が良くなりました
自律神経やホルモン調整、臓腑の機能調整に鍼灸は効果的です


声がれ 声が出ない 咳

56歳女性 初診2025年7月下旬 

症状 1週間前風邪ひきの人と仕事をした。そこから喉に違和感、イガイガあり
一昨日朝起きたら声が出ない。出したいが出てこない。大きな声を出そうとすると音が安定しない。
昨日耳鼻科受診。スコープで診てもらうと喉全体が赤く炎症し、声帯まで炎症が広がっている。喉や声帯が腫れている。
鼻水が降りて白い痰が喉にへばりついている。喉の痛みはなく、痰も出ない。鼻水も外に出てこない。
抗生物質とステロイド薬5日分もらい、ステロイド注射を打ったが不変。
夜寝入りに咳き込んで止まらない。
一昨日と昨日はあまり眠れていない。昨日は2時間ぐらい眠れた。
今日夕方仕事の打ち合わせがあるので話さなくてはいけない。

眼瞼結膜の充血、紅舌乾燥舌先赤み 舌中の苔が剥げている 脈力あり
風熱犯肺の咽腫として疎風清熱・消腫を目的に治療しました

治療経過 1診目 喉の熱をとるツボや潤すツボに鍼をし、より効果的に喉の炎症をとるように井穴刺絡をしました
直後に喉が少し楽になる

2診目 (2日後)前回治療の後仕事で30分ぐらい話す。翌日も割と声が出ていたので話してしまった。今日また声が出づらくなる。
同治療 
3診目 (翌日) 昨日治療後眠くなりたくさん寝た。昼寝したが夜もたくさん寝る。夜中の咳が減る。
声がれも昨日より良い。声が出るようになる。
舌中の苔が生えてくる。(元気になっている証拠)舌先の赤み薄くなる
施術者からの印象でもだいぶ普通に声が出ていると感じました
4診目 (6日後) だいぶ良い 普通に話せる 咳(-)

コメント 今回の様な急性症状にも鍼は即効性があります
この方は体力があり、熱症状がはっきり出ていたので瀉法でとにかく炎症をとることを第1に考え治療しました
どの箇所でも同じですが、急性期の炎症が酷いときは安静が第1です
なるべくしゃべらないようにしてもらい、連日治療したらかなり回復しました
こちらの指導を守ってもらい、より効果が出たと思います
聞いてくださった患者様に感謝です

右肩甲骨痛 上肢の痛み・しびれ

54歳女性 初診2025年4月中旬

症状 3月下旬、いつもしている首のストレッチをした。その時少し痛みを感じる。
翌朝痛みで動けない、座れない状態になり整形受診。レントゲンで頸椎5番と6番の間が狭くなり骨棘が出来ている
神経痛と診断されリリカとロキソニンを1日3回服用しているが不変。

現在動けるようになったが、痛みを我慢しながら日常生活を送っている
常に上腕外側・前腕外側がズーンとおもだるい痛み・肩甲骨間の鈍痛 首や腕を動かすと痛みが強くなる
長時間手を使うと肩甲骨から腕の外側・薬師・小指まで痛みとしびれが出る

緩解;仰向け
悪化;歯磨き・洗顔・運転・横向きに寝る・寝返り・動かすと痛い

湯船につかれない シャワーだけで疲れる 手をあげているよりおろしている方が痛い
既往歴:40代前半頸椎5番と6番の間のヘルニア

治療経過 ヘルニアの既往と今回のレントゲンからC5/C6の異常がありますが
症状が出ているのは上肢の外側・薬師・小指の痛みしびれなので、C7・C8神経根症(C6/7とC7/T1)と考えました
症状の出ている経絡上の経穴へ鍼をし、急性期炎症を抑えるモードで原因椎間へ鍼をし低周波を流して治療しました

週2治療
ニ診目 だいぶ楽になり生活しやすい 
三診目 肘あたりにしびれ 首の痛みは前回と同じぐらい
四診目 肘あたりの重さ しびれが減る 午前中痛み感じやすいが、歯磨き・運転できるようになる 痛み方が軽い
明後日から海外へ旅行 長時間の飛行なので不安
五診目 帰国後 飛行機大丈夫だった 今は痛みもしびれもない

コメント  
酷い痛みとしびれで薬も効かない状態でしたが、鍼治療で早期に痛みが改善した1例です
元々生体には痛みを和らげるシステムが備わっているのですが、痛みが激しかったり、慢性痛になるとそのシステムがうまく働かないケースも出てきます
薬の場合1つの薬は1つの作用機序しかありませんが、鍼治療は、下行性疼痛抑止系の調節や内因性オピオイド、ゲートコントロール、中枢性感作の抑制、筋緊張の緩和、血流改善など生体内で色々な鎮痛機序をおこすことが出来ます
鍼治療は、元々生体が持っている種々の鎮痛作用を複合的に起こすことや賦活化することで鎮痛効果をもたらしています
それによって、急性の痛みや今回のように薬が効かないケースでも効くことがあるのです


帯状疱疹後しびれ・痛み

2025年5月上旬 55歳女性のケース

症状 近くに住む親が4月上旬に骨折し1日おきにお世話しに行っていた
4月中旬右わきがヒリヒリし、乳輪の上に湿疹ができたので病院受診
帯状疱疹と診断され、抗ウイルス薬とロキソニンを処方される
翌日には肩甲骨まで湿疹が広がり腕のしびれが出る
痛みのピーク時は1日3回ロキソニンを飲む
現在はペインスケール10→5 半減ぐらい
ロキソニンは1日2回服用
右わきヒリヒリ・右上肢全体・中指・薬師・小指にかけ常にビリビリしびれている
時々チクっと指す痛みがあったり、肩甲骨付近にズキンと痛み走る
痛みよりしびれが強い 脇のリンパが腫れている
緩解:温める 入浴 仕事で集中しているとき
悪化:寒いところ(スーパー)
デルマトームから頸椎7番から胸椎4番まで【C8神経T1~T4神経 T2が一番ひどい】
胆経不通として治療しました
治療経過 週1治療
2診目 前回治療後、上肢から指先のしびれ(-) ロキソニンは1日1回飲むことが2日あった 薬が減る
痛みを感じない時間が出てくる 寒い風や衣服があたると脇がヒリヒリする

3診目 ヒリヒリ(-)ロキソニン(-)
時々脇がズキっとするが長引かない 1日に5回ぐらい

4診目 ヒリヒリなくなり、リンパの腫れも引く 

コメント この患者さんは帯状疱疹を発症して2週間ほどで治療を開始しました
早期に治療を始められたことや、以前学会でデルマトームについて勉強したのですが、それを活用して痛み・しびれの原因となる責任部位(神経)を正確に同定できたことが効を奏したのだと思います

喘息 咳

52歳女性 初診2025年3月下旬 

症状 年末年始風邪をひき一旦治ったが、1月末に急に咳が出だす。体がしんどい。2月上旬 病院を受診し喘息と診断される。
薬を2週間飲んだが不変。再度受診。前回の血液検査の結果ハウスダストとダニのアレルギー。同じ薬を出されるが、服薬すると手足がパンパンにむくむようになる。自己判断で薬中止。徐々にむくみはひいてきた。
当院で咳が治った患者様に紹介してもらい来院される。
仕事は営業職で夜遅くまで働いている。
2016年からシーグレン症候群によるレイノー現象が指先にでる。現在膠原病の病院で薬を処方してもらい服用中。
咳は朝からずっと出ていて、しゃべると悪化する。週1ピラティスをしているがピラティス中は話さないのであまり咳は出ない。
弱脈 淡江舌薄白苔 歯痕あり 季肋部の張り強い 体全体がむくんでいる
肺気虚気逆 補肺益気を目的に治療

治療経過 週1治療

2診目 翌日から咳が出なくなり、2日前から咳が出るようになったが以前ほどではない
咳込みはなくなる 10→2or3 
前回より脈力あり

3診目 昨日から咳少し出るが、話すと出るということはなく、時々コホンと出るくらい

4診目 咳は出なくなる 

コメント 仕事が忙しく体調を崩して咳が治らなくなった症例です
元々体力がなく虚証タイプなのに仕事を頑張りすぎ、免疫異常をおこし膠原病を発症したのではないかと思います
今回は咳でしたが、これも自律神経の乱れからくるものだと思います
鍼で呼吸補助筋の緊張を取ることにより体性内蔵反射で呼吸筋である横隔膜の緊張をゆるめ気管支が拡張することにより咳が楽になりました

手の甲に隆起した湿疹 頭皮・首の湿疹(強いかゆみを伴う) 

初診2025年2月初旬 47歳女性

症状 手背にボコボコした強いかゆみを伴う丘疹 頭皮に強いかゆみを伴う湿疹 首の湿疹かゆみ

2023~2024年3月まで子どもの卒園に向け役員で忙しかった
小学校に入り通学が遠かったので、1学期の間は学校まで一緒に付いて行っていた
2学期からは分団で行くようになり、ホッとした頃9月末から10月初旬首の後ろにポツンと1,2個強いかゆみを伴う湿疹ができる
しばらくして首の前、横にフワーと赤くかゆみ、11月には肩のあたりまで広がり、12月手背にポツンとした湿疹出てくる
12月初旬皮膚科 抗ヒスタミン剤 アンテベート 不変
年末風邪をひき咳が出る その時は湿疹消えてよくなった
咳が治まった1月初旬に手背の湿疹かゆみ酷くなる
1月から頭頂部、1月末おでこやメガネのあたる鼻筋にも湿疹出るようになる
今手と頭が1番かゆい
現在抗ヒスタミン剤は中止 2週間前から漢方を飲んでいるが不変 夜寝る前だけアンテベートを塗布

緩解 寒い場所 水・氷で冷やす 外に出ると寒いので赤みやかゆみひく
1月露天風呂に入ったとき外に手と顔を出していると体が温まってもかゆくなかった

悪化 月経前(1週間前からブツブツ↑↑) 暖かい場所 ショッピングモールなどに20分もいると赤く盛り上がってかゆくなる
子供の習い事の待機場所が暖かく待ち時間かゆくなる 温飲 

飲食不変 夜の寝入りと明け方かゆい 夜中トイレで目覚めるとかゆみを感じるが、かゆくて目覚めることはない 小さいプツっとした湿疹がとてもかゆく、かくとボコボコ拡大する

上熱下寒 血熱による皮膚紅斑・丘疹 涼血清熱を目的に少数鍼で治療

滑脈 やや紅舌薄白苔 舌先紅刺 足首から下はとても冷えている
膈兪から大腸兪まで左実 右肺兪虚 左側腹部緊張 脊柱左へ側弯

治療経過 週2ペースで治療
1診目 【治療後手の赤みひく】
 
2診目 暖かい部屋にいるとかゆくなる 手の甲ボコボコ膨らむ 頭頂かゆい
同施術 頭頂の熱のこもっている場所へ刺絡(血を出して熱を取る)

3診目 寝いりはいいが、明け方体温まると手と頭かゆい 頬とおでこはかゆみなし 週末月経予定
【ボコボコした隆起が若干減っている】
清熱のツボの鍼を少し太くする 背部の清熱解毒のツボから刺絡 

週1ペースで治療 
4診目 前回少しかゆみ良くなったが4日前に子供と外出して肩にトートバックをかけていたら、そこがすれてかゆくて痛い ヒリヒリ、赤みステロイドぬって落ち着く
それ以降首にプツプツ数か所湿疹できる
月経がはじまり気温も暖かく車の中で手のかゆみ酷くなる

【手背側のボコボコした隆起がひいている おでこ赤み・かゆみなし】 
同処置 背部刺絡

5診目 プツプツができる数が減る 1日1~2個ぐらい 前回あった首のかゆみはない 頭皮がかゆいのと今日首の全面に1個湿疹ができ、それがかゆい 昨日子供の習い事で部屋が暖かく2~3個プツプツできた
子供が夜寝つきが悪く、布団に入って1時間半ほどずっと話している 聞いているのがストレス
【手背のボコボコした隆起がさらに引く】
 同処置 頭頂部刺絡
 
6診目 今までボコボコしていたところがだいぶ引く 時々プツプツ出来てかゆいが、寝る前のかゆみ無くなる 明け方は少しかゆい 習い事の待ち時間かゆみでなくなる 部屋を出てからかゆくなるが、かゆみが出るまでの時間がのびる
頭皮すこしかゆみ

7診目 一昨日までかゆみなし 昨日手に1か所 首に1か所プツっとできてかゆい 今日月経
【手背のボコボコした隆起消失 頭皮の熱感・赤み・ジュクジュク消失】

8診目 手のかゆみなし 新しいプツプツできていない 頭皮今までかゆかったところは痒みなし 1か所まだ痒いところがある

コメント 初診から1か月半ごろには痒みもなくなり、手背のボコボコした隆起もひきました
頭皮も最初は熱がこもっていて、赤みや湿疹、ジュクジュクした状態でしたが、綺麗にひきました
刺絡も加えることで、速やかに腫れ・赤み・かゆみがひき、熱が取れたことを表しています。
抗ヒスタミン剤やステロイドを使用してもなかなか効果のでなかった症状が、体の内側から変えていくことで改善した1例です

顔面神経麻痺の後遺症による眼瞼痙攣

54歳男性 初診2024年9月中旬

症状 2023年8月 右顔神経麻痺発症 目が開けづらく上眼瞼が半分かぶさった状態 口元が動かない
5~6か月で麻痺はおおよそ回復する 半年前の4月頃から右上眼瞼ピクピクしだす
点眼薬や抗不安薬処方されたが全く効かない
朝起床して30分後ぐらいからピクピク痙攣がはじまり、1日中止まらない
目は閉じられるが、開眼時に左目に比べまだ右目のまぶたが半分かぶさっている
麻痺がまだ完治していない状態なので、眼輪筋の疲労からくるのではないかと考える
5年前に心筋梗塞で倒れる 
5年前から糖尿病で服薬中 体重が昔よりかなり増えた
風痰阻絡の顔面抽搐(ちゅうちく)【顔面けいれん】 

治療経過

2診目10→5 半減する 1日中だったのが、止まっている時間がふえた

3診目 10→3~4 さらに間隔があく

5診目 時々ピクピクするが、1分ぐらいで止まる

コメント  
目の周りの血流が良くなるよう経穴を選んで鍼をし、体に停滞している湿痰を流す為に胃腸の経穴へ鍼灸治療をしました
点眼や服薬で半年変わらなかった症状が数回でよくなり、ご本人は驚かれていました
顔面神経麻痺は発症して早期に鍼灸治療も一緒に行うと予後が良くなります
後遺症が残ってしまっても、治療をするとこわばりや引きつれが改善しQOLが向上します

月経中の息苦しさ 便秘(コロコロ便・軟便)

43歳女性 初診2024年6月中旬

症状 35歳 子宮筋腫・チョコレート嚢胞
37歳 出産
40歳 腹膜偽粘液腫 卵巣・盲腸・子宮・肝臓・脾臓・虫垂に癌があり手術と抗がん剤で治療 現在寛解
卵巣切除したが、45歳まで月経あった方がよいということでホルモン剤(エストラーナとデュファストン)で月経をこさせている
今年の2月に子供が風邪をひき寝不足だった
その頃の月経から息苦しさ、喉のつかえ、吸っても吸っても空気が入ってこない感覚がある
病院で検査したが問題ない 月経2日前から3~4日目ピークで月経が終わると徐々によくなる
息苦しくて目覚めることはない
月経中だるい 月経前やエストラーナとデュファストンの切り替わりの時にイライラする
持病のある子供のことが常に心配 子供のことで夜中目覚めることが多い 寝つきが悪い
オペ後腸が癒着して便秘 排便ある時はコロコロ又は軟便 すっきりしない
ここ2~3年 通年鼻水が喉に降りる

気滞と脾虚湿痰  疎肝理気と補気健脾 去痰を目的に治療しました

治療経過

2診目 前回後よく眠れる 便意があって毎日排便あり 初回舌の白膩苔が多かったが、膩苔が減っている

3診目 便意があって排便スムーズな日が増えてきた 以前より途中覚醒減る 鼻水降りる量が減る
今日月経3日目だが今のところ息苦しさない

4診目 月経中の息苦しさなかった 毎回月経色は赤黒く、多い日は百円玉大の血塊が多量に出るが、今回は鮮紅色でサラサラした出血だった 舌苔は白膩苔から薄白苔になる

5診目 薬の切り替えの時期にいつもイライラするが前回・今回はなかった

6診目 月経2日目 体調良い

7診目 月経中の息苦しさなし

コメント  
気滞の治療をすることでお血が改善され、月経血の性状がよくなりました
胃腸の働きをよくして湿痰を流す治療をしたことで
医者から腸が癒着しているから仕方ないと言われていた便秘も改善しました
ご本人も体調がよくなり喜ばれていました


妊娠中の副鼻腔炎(鼻水・鼻づまり・痰からみの咳)

32歳女性 初診2024年4月下旬

症状 現在妊娠11週 元々風邪ひきやすく、妊娠中は特に風邪をひきやすい
子供が風邪をひくと必ずうつる 幼少期からアレルギー性鼻炎があり副鼻腔炎になりやすい
1人目の妊娠中も風邪をひき咳が止まらず、肋骨を疲労骨折した
4月から子供が保育園に入園し風邪をひく 1週間前にその風邪がうつり鼻水(黄色)・鼻づまり・痰(黄色)がでる
絡まった痰を出そうと咳をする
5日前耳鼻科受診 抗生剤や点鼻するが不変
朝は粘っこい多量の黄色い痰 日中は水っぽい薄い黄色い痰が出る
現在は粘っこい鼻水が奥にたまっていて詰まる 鼻水は透明になってきている
夜鼻呼吸苦しい 夕方疲れやすく腹張 
5日後に仕事復帰するのでそれまでに少しでも良くなりたい
渋脈 虚脈 淡江舌 薄白苔 舌先紅 歯痕あり 目の下青白く 頬は赤らむ 
風邪→肺気不宣→水湿停滞→湿邪犯肺
       ↑
       脾虚 
健脾燥湿・化痰を目的に治療しました

治療経過 1診目 利水・化痰の経穴 肺気を調整するよう治療

2診目 (2日後)治療中ずっと鼻水をすすっている 鼻の奥に粘っこい鼻水が降りて咳が出る(透明~うすい黄色)
脈力は出てくる 同治療と上星穴(頭にあり鼻疾患に使用する経穴)に熱が籠っていたので、刺絡治療をする
直後熱感が取れる 治療後鼻づまりを確認してもらうと、左だけ詰まってる 左の風池に鍼をし鼻が通る

3診目 (翌日)鼻詰まりはほぼなくなる 鼻水が喉に降りる感じはまだあるが、最初よりはだいぶ減る 朝の咳込みが今朝はなかった 昨日は始終鼻をすすっていたが、今日は鼻をすすっていない
今は痰がらみの咳が少し残る 夜横になると呼吸が苦しくて咳が出る
眼精疲労があるので一緒に治療希望
昨日あった上星穴の熱感はだいぶ減る 脈力が出て妊婦らしい滑緩脈 咳の治療と眼精疲労の治療を行う
治療後目がすっきりして、鼻もだいぶ楽になる
明後日から仕事復帰

コメント  
抗生剤がうまく効かなかったのですが、鍼灸治療が薬と匹敵する効果があると証明された1例です
初診は顔色がかなり悪かったのですが、3回目来られた時には目の下の青白さや頬の赤みがなくなり、顔色がだいぶ良くなっていました 体が元気になった証拠です
鍼灸治療は自然治癒力を引き上げ、自分の力で自分の体の悪いところを修復するお手伝いをする治療です
妊婦さんのように薬を極力使いたくない、薬の副作用がでてしまうという方にとって、とても有用な治療だと思います