症例

TOP > 症例

イメージ

鍼灸治療が初めての方は、自分の症状はどれぐらいの頻度で、どの位の期間通えばいいのか知りたいと思います。
その方により体質、病歴、病の程度が違いますので、実際に診察してみないと何とも言えませんが、一般的には病にかかった期間が長かったり、病状が重ければそれだけ治療期間もかかり、病状が軽かったり、病に罹ってから日が浅ければ、治療期間は短くなります。

通院頻度としては、1回目の治療作用が消えないうちに2回目の治療をしたほうが効果が高まりますので、最初のうちは週に2~3回、症状が緩和してきたら週1回、10日に1回というように間隔をあけていくのをお勧めします。

長期にわたる疾患の場合、数回治療しないと変化が表れないことがありますが、その間に一番つらい症状だけでなく、その他の気になる症状が緩和されるなど、何らかの良い効果が期待でき、体が快方へ向かっているのを感じられると思います。

鍼灸治療を継続するなかで、もし不安な事や、心配事、疑問がありましたら、いつでもお気軽にお話ください。
多くの症例のうち一部を載せましたが、例え同じ病名でもその方の症状の程度や生活環境、食生活、仕事の状況などにより、治り方や治るまでの時間が違いますので、それをご理解のうえ、参考にしていただければ幸いです。

小児鍼

症状・経過 先日熱が上がったり下がったりし抗生物質が効かないという3歳の女の子のお母さんから問い合わせがあり、
治療させていただきました。
来院日には解熱していましたが、熱が1週間ぐらい続いたため食欲が半減し抗生剤で下痢っぽく
怒りっぽくなっているとのことでした。
特に肩背部の過緊張した部を中心に全身に小児鍼をしました。
小児鍼は刺さずに皮膚を小児用の鍼で摩ります。全く痛みはなく気持ちがいいです。
翌日来院してもらうと、今朝いいウンチがどっさり出て食欲もだいぶ戻り
昨晩パズルが集中して出来たとのことでした。(それまでは集中できずに怒って投げ出していたそうです)
6歳のお姉ちゃんも風邪が長引き咳が1か月止まらず、抗生剤を1か月も飲んでいるというので、
今度はお姉ちゃんを治療させてもらうことになりました。
やっぱり咳が長く続いているので、肩背部は過緊張というより、力なく呼吸器系のツボ肺兪を中心に
ぺコンと凹んでいるような感じです。こういう場合は妹と違って数回治療を要します。
そのことを伝え、なるべく連日来院してもらいました。
2診目:治療した後2日ほど良かったけど3日目にまた咳がでてあまり眠れず
3診目:咳は減るが、鼻水が喉に降りて咳払いをよくする
4診目:咳こみはなく、咳払いも朝と寝る前に少しあるだけで夜はぐっすり眠れる
子供はとても治癒力が優れているので、鍼で少しお手伝いをしてあげればどんどん自分で治っていきます。
子供の生命力は素晴らしいなとつくづく感心します。

副鼻腔炎

症状・経過 この季節の変わり目で風邪をひく患者さんは多いですが、
風邪をこじらせて副鼻腔炎になることも珍しくないです。
先日みえた患者さんも風邪をこじらせ副鼻腔炎になって来院されました。
鼻水が喉に降り、眉間や目の下、側頭部が重痛いと訴えます。上の方にこもっている熱をとり陽明経を治療すると
帰るころには少しすっきりしました。
3日後に来院してもらうと、服薬せずに良くなっていったそうです。
タイムリーに治療でき、良い効果がでたので喜ばれていました。

咽頭炎

症状・経過 急に涼しくなり、風邪をひいたり体調を崩す患者さんが多いですが先日ひどい咽頭炎になった患者さんが、治療をしてだいぶ楽になったと喜んでくださいました。
5日前から喉が痛くてまったく眠れず、痛みで震えるほどだったようです。食べるのも辛く喉の閉塞感あり。
薬は効かず、見た目からも喉が腫れているのがわかります。清熱消腫止痛を目的に鍼をし、指先のツボから刺絡(少し血を出す)をしました。
刺絡は炎症をひかせてくれるので、喉につながる指先のツボから刺絡をすることで早く炎症をひかせ、腫れが引きます。
治療をした日の夕方から痛みが半減以下になり、よく眠れたそうです。
翌々日まで少し痛みはあったが、ひどくはなく4日目には治ったそうです。
このように炎症性疾患にも鍼治療はとても効果があります。