症例

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鍼灸治療が初めての方は、自分の症状はどれぐらいの頻度で、どの位の期間通えばいいのか知りたいと思います。
その方により体質、病歴、病の程度が違いますので、実際に診察してみないと何とも言えませんが、一般的には病にかかった期間が長かったり、病状が重ければそれだけ治療期間もかかり、病状が軽かったり、病に罹ってから日が浅ければ、治療期間は短くなります。

通院頻度としては、1回目の治療作用が消えないうちに2回目の治療をしたほうが効果が高まりますので、最初のうちは週に2~3回、症状が緩和してきたら週1回、10日に1回というように間隔をあけていくのをお勧めします。

長期にわたる疾患の場合、数回治療しないと変化が表れないことがありますが、その間に一番つらい症状だけでなく、その他の気になる症状が緩和されるなど、何らかの良い効果が期待でき、体が快方へ向かっているのを感じられると思います。

鍼灸治療を継続するなかで、もし不安な事や、心配事、疑問がありましたら、いつでもお気軽にお話ください。
多くの症例のうち一部を載せましたが、例え同じ病名でもその方の症状の程度や生活環境、食生活、仕事の状況などにより、治り方や治るまでの時間が違いますので、それをご理解のうえ、参考にしていただければ幸いです。

妊娠中にひいた風邪による長引く咳

2023年7月上旬 31歳女性のケース

症状 1か月前に子供がかぜをひき、それがうつる
最初の3日間は黄緑色の痰が多量に出てその後、咳が出だすようになる
病院で咳止め・吸入を処方してもらうが不変
この2週間咳き込んで眠れない 1時間ごとに目覚める トータル4時間ぐらいしか眠れていない
現在37週 愛知医大で精密検査したが何も悪くなく、ホルモンバランス・自律神経の乱れでしょうと言われる
計画分娩で9日後に入院予定だが、つらいので早めてもらおうか検討中
風邪をひいた頃出産の不安感や心配事があった
朝<夜 就寝中が特にひどい 夜考え事をするからかも

治療経過 風熱を感受→→妊娠中は元々陰血が不足気味(虚火発生)なのと心配事が重なり(肝鬱化火)→→肺津消耗→→肺の宣発粛降阻害→→咳

益腎補肺 宣肺止咳 じょ肝解鬱を目的に治療しました

治療中少し眠れ体や呼吸が楽になる 咳少し↓

2診目(4日後) だいぶ咳が減り楽になる 夜中トイレに起きるが咳で眠れないということはない
計画通り5日後に計画分娩のため入院する
  

コメント 出産への恐怖心・不安・心配が強かったのですが、初診でコミュニケーションがとれ、たくさんお話ししてくださったことや、上に上った気を引き下ろす治療が功を奏し、咳が激減しました
患者様もこの2週間は何だったのか、もっと早くこればよかったと喜んでくださいました
体力温存することで、大変な出産に向け体調を整えることが出来た1例です


左上肢痙攣ひきつり

2023年7月上旬 11歳男の子のケース

症状 8歳から毎年12月~1月頃風邪又は下痢をきっかけにまばたき、口を開けるなどのチック症状が出る
毎回1か月ほどで症状出なくなる
2023年1月コロナにかかり右腕痙攣引きつりがでる
2週間後にピアノのコンテストがあり、腕は震えていたが弾いた
それも1か月ほどでなくなる
今回は10日ほど前に学校のプールの授業後エアコンの風にあたり夜下痢をする
下痢が2~3日続き、1週間前から左腕痙攣引きつりが出る
四六時中痙攣しているので左肩左上肢が痛い 
風邪症状はない 普段排便は3~4日に1回 下痢が2~3日続いた後は排便ない
冷飲食して毎回下痢をするわけではない
病院ではチック症状といわれる 今回初めて夏に症状が出た
治療経過 外寒の邪→→→寒の吸引性から陽気がうっ滞→→→気血不通がおこり筋脈の柔軟性阻害→→→痙攣
               ↑
               ↑
               ↑
中焦虚寒で土が木を養えない→肝陽不足・陰寒内生
小児はりで治療
2診目 徐々に良くなり頻度・程度↓ 2~3日下痢その後は普通便
3診目 震えはあったが頻度・程度↓ 昨日夕飯食べ過ぎた 以後震え強くなる
胃腸を温めるようお灸も加える
やり方や場所をお伝えして自宅でも毎日施灸してもらう
4診目 ほぼ症状無くなる
  

コメント 調子が良くなったので、一旦治療を中止して様子をみてもらうことにしました
自宅でのお灸はもう1週間続けるよう指導させてもらいました
初回はかなり痙攣と引きつりが強く、これが1日中続けば痛いよなという印象でした
寒邪が原因なのでお灸も加えて効果が上がったのだと思います

食欲がない 食べられない 胃もたれ 食後気持ちが悪い

2023年4月上旬 34歳女性のケース

症状 去年たくさん嫌なことが起こったが、今年の2月末から特にストレスのかかることがあった
嫌なことがあると胃にきやすく、気持ち悪さや胃痛があるがいつも1か月ぐらいで治る
今回はなかなか治らないので受診した
タケキャブ 半夏厚朴湯服用しているが不変
一昨年胃カメラをしたときは、逆流性食道炎とポリープがあると指摘された
お腹はすくので食べるが、1口食べるといらないと思う
いらないが食べると、気持ち悪くなったりキリキリ痛む
関上弦脈 脈力なし 淡江舌 薄白苔 紅点 みぞおちを押すと痛む
治療経過 肝気犯胃として疎肝和胃を目標に治療しました
2診目 前回後全体的に良くなっている 
    食後の気持ち悪さはあるが、以前よりマシ 
    吐き気がなくなる
    脈力脈幅あり みぞおちの圧痛がなくなる
3診目 波はあるが調子のよい日が増えてきた
    悪い日は食べたくないし胃痛ある 
    2日間は食べられ、食後の症状もなかった
4診目 調子いい 食べられるし胃もたれなどの症状もない
5診目 ゴールデンウィークで忙しくストレスもかかったが、胃の調子は良い 

コメント 調子が良くなったので、一旦治療を中止して様子をみてもらうことにしました
体表観察で初診時、脾兪胃兪の虚(ツボがベこべこして力がない)が酷かったですが、お灸をたくさんすえることで
虚が改善され(べこべこがなくなり、皮膚に張りが出る)それに伴い症状も改善されていきました
患者さんが施術時にストレスに思っていることを素直にたくさん話してくれたことも良かったのかなと思います

帯状疱疹後神経痛

2023年3月上旬 59歳女性のケース

症状 1月末仕事が忙しく、夜中遅くまでしたり徹夜が続いた
2月上旬胸にポツポツ2~3個湿疹ができたので皮膚科受診 抗ウイルス剤とステロイドの塗り薬を処方される
受診したその日から紅湿疹がたくさん出だした 水泡はなし
鋭いピリピリで眠れなかった
現在メチコバールとノイロトロピン服用中 ヒルドイドとスタデルムクリームを塗っている
3日前ペインクリニックにて上部頸椎のウイルスが原因と言われ、星状神経節ブロックしたが不変
タリーゼ服用したが頭がもうろうとするだけで痛み不変
現在後頚部から首の前にかけて帯状に赤みが残っており、鎖骨周辺に広範囲に赤みが酷い
鈍いビリビリした痛みがある
就寝後2~3時間で目覚め、以後朝まで何度か痛みで目が覚める
寝返りで寝具が触れると痛い かゆいところを触ると痛い
過労・寝不足で免疫が弱った「虚」の状態に家庭や仕事のストレス「肝鬱熱」が重なり発症したと考え、
赤みの場所からデルマトームでみると第3頸椎・第4頸椎が問題だろうと推測しました

治療経過 頸椎の問題部位と赤みが強いので「去熱」、痛みで不眠があるので「精神安定」
を意識して治療しました
5日後に来院
翌朝痛みはなっかたが、また痛み戻る 昨晩は初めて朝4時まで眠れ、その後またすぐに眠れた
肩上がいたかゆい 首と胸は痛み無くなる
初回胸の赤みがきつかったが、かなり赤みが落ち着く
3日後に来院
鍼の瞑眩反応(どーんとしただるさ)が2~3日続きつらい 肩上が痛かったが今日は痛くない
4時間ぐらい眠り目覚めるが、また眠れる
とても敏感な体質なので、鍼の太さを細いものに変えて、弱刺激になるよう注意して治療しました
3日後に来院
前回は瞑眩反応なかった
昨日一昨日は胸・頸のあたりがヒリヒリ痛かった 肩上は痛くない
全体の赤みがひいたので、一番悪い部分(第3第4頸椎からの神経分布)の赤みが良く観察される
とても敏感なので、頸椎の問題部位と精神安定穴、疎肝理気を意識して治療しました
10日後体調が良くなり元気に過ごせているとの報告を頂き、しばらく様子見ということで治療を終了しました

コメント 帯状疱疹は水痘の既往のある人体にウイルスがひそんでいて過労、老化、病気で免疫力が弱った時に発病します。

末梢神経痛(皮膚にチクチク痛みがあったり、違和感がある)が先におこり2~3日後に水泡が出てきます。水泡が出ると痒みを伴った痛みを生じます。
水泡は1週間ぐらいで膿疱化し10日ぐらいで結痂し治ります。ひどい場合水泡が化膿して治るまでに1か月以上かかることもあります。

この患者さんはとても繊細な体質でしたので、刺激量に注意しながら治療させて頂きましたが
比較的早期に痛みが軽減した1例です
帯状疱疹は元気溌剌とした若者はあまりかからず、基礎疾患のあるかたや高齢者、50代を過ぎ、過労寝不足などで免疫が弱ったときに発症しやすいです
体力をつけるように運動したり、過労寝不足にならないよう留意することが大事です


不妊

46歳女性 初診2021年4月中旬

症状 2006年結婚
40歳前から子供がほしいとおもうようになる
2020年9月不妊専門病院受診
子宮筋腫5センチ大が1つ、大小合わせて39個あった
2020年12月開腹オペ 6か月妊娠しないようにしなければいけない
子宮が筋腫のせいで大きくなり、まだ元に戻っていない
月経痛はなかったが、1時間に1回ナプキンを変えなければいけないほど量が多い日もあった
貧血はオペ後回復
年齢的にすぐ体外受精を始め、2020年1月採卵1個 2月0個 3月1個 4月1個 計3個
6月までは採卵のみ
仕事の関係上1日中PCの前に座って作業 性格はせっかちで月経前は特にイライラしやすい
疎肝理気 活血化オを目的に体質改善と、月経周期に合わせて周期療法をしました

治療経過 4月末の検診でオペ後の経過がいいので、移植OKとなる
5月亜鉛ビタミンDヘモグロビンなど検査 ヘモグロビン12あるがフェリチンが7と低いので鉄剤服用する
6月鍼治療7診目後初の採卵で7個とれる 結局3日目8分割 1個だけ凍結(今までで一番グレードがいい)
7月鍼治療開始前にとった2番目にグレードのいい卵移植→陰性
8月鍼治療開始前にとった卵移植→陰性
8月子宮腺筋症があると診断される
9月採卵1個 初期胚を採卵周期に戻す→陰性 ヘモグロビン13 フェリチン8
10月タイミング→陰性
11月採卵1個 初期胚を採卵周期に戻す→陰性
1月鍼治療開始前にとった卵移植 →陰性
3月最後の卵(6月に採卵した一番グレードのいい卵)移植→陽性
4月胎嚢確認
コメント  鍼治療を1か月半行い46歳直前(45歳)に採卵した卵で妊娠した1例です
47歳になる少し前の妊娠(46歳)で病院の先生も驚いていたそうです
高齢で初産ですので、無事出産まで経過できることを祈っています


咳喘息

46歳女性 初診2022年4月上旬 

症状 2019年ストレスから咳喘息を発症 ステロイド吸入や咳止めは効果なく、半年ほどで自然と治癒
以降仕事で疲れた日の夜は咳が出る。
今回はコロナの3回目予防接種を受けた人と会った日から喉痛・鼻水・咳・微熱・関節痛を発症。
微熱は1日で下がるが咳き込みが酷すぎて1週間眠れていない。
鼻水 黄色い痰が絡む 朝<夜 寝入りや夜中酷い 出だすと止まらない 体はだるい 食欲↓ 
仕事後や夜、疲れで咳悪化する。
毎晩晩酌し水分もたくさん取るということから肺に湿熱が上蒸し咳が出ていると考え、
清熱化痰・燥湿止咳を目的に治療しました。
初診時は問診時から絶えず咳き込んでいました。
治療経過 1日おきに治療
2診目 治療翌日体が楽になり、痰切れがよくなる

3診目 鼻水・痰は減っている 仕事が忙しかったので、疲れて夜咳き込み酷かった
治療中の咳は減っている

4診目 前回の治療後からだいぶ咳が減り、眠れるようになる 咳はあるが咳き込みはなくなる
治療中の咳数回

5診目 日中はだいぶ咳が減る 寝入りに咳がでる 夜中は咳なく眠れている
治療中咳なし

6診目 調子よい 時々咳は出るが短い 痰がらみ(ー)鼻水(ー)体のだるさなく通常通り動ける
寝入りの咳減り、眠りも深くなる

コメント 咳は体力を消耗し、食欲もなくなるので長引くと痩せて気力体力とも減少してきます。
夜眠れないのが一番よくないので、夜眠れることを第一目標に治療しました。
夜眠れるようになると免疫系が賦活され、どんどん回復していきます。
今のご時世(コロナ渦)ですと、咳は嫌がられるので仕事にも支障をきたします。
咳喘息の場合、あまり薬が効かないようでこの患者様も服薬しておられませんでした。
前回は半年も酷い咳き込みを我慢していたようなので
今回鍼治療を数回受けて10日ほどで改善したので、とても喜ばれていました。

椎間板ヘルニアによる坐骨神経痛・脛のしびれ

55歳男性 初診2021年12月下旬 

症状 この1年リモートワークばかりだったが、先週出張で新幹線の移動が多かった。その際に寒かったので冷えた。
右のお尻から鼠径部、太ももの後ろ側、脛から母趾にかけジンジンヒリヒリする痛み、しびれで動けなくなる。

昨日整形外科でレントゲン、エコーをしたらL5の椎間板がつぶれて狭い。ブロック注射をし、寝るまで楽だったが、翌朝元に戻る。
姿勢を変えるときにビクンと痛みが走る。夜痛みで眠れない。座っているとしびれてくる。坐薬や鎮痛剤が効かない。

L前屈(⧻)拇趾の触覚鈍麻 

膀胱経筋不利 
L4L5 と同じ支配エリア(足三里、陽陵泉)への鍼刺激で鎮痛効果をねらう L4L5 周囲の血流改善

治療経過 週2治療
2診目 治療後から翌日は楽だった。今日昼から痛くなるが、座れるようになる。しびれは不変

3診目 坐薬をいれて、楽だった。一日2回鎮痛剤服用 右下肢に体重をかけると右臀部後側へ張痛。しびれ若干減る。

4診目 MRI検査でL4/L5ヘルニアと診断 髄核が脱出しているが白血球が食べてくれるまで、様子をみるよういわれる。リハビリもなし
順調に良くなっている。坐→立(-) 臥→起(+)歩くと股関節周囲へ張痛 しびれ↓ 

5診目 坐薬は使用していない。今日は鎮痛剤なしでも大丈夫 姿勢を変えるときが一番痛い 歩行時の痛みは軽くなっている

6診目 ペインスケール10→2 坐・臥→立しばらくしびれるが、少しとどまっていると消えていく。股関節周囲・脛は違和感ぐらいになっている

週1治療 

7診目 鎮痛剤1日1回に減らす。坐・臥→立のしびれは軽くなり、消える時間も早くなる。

8診目 仕事で久しぶりに歩いたが痛みなし。脛のしびれはあるが、軽くなっている。動作時の股関節周囲の痛みもない。

コメント 早期に治療を開始し、治療間隔をつめて行った結果、順調に緩解し、椎間板ヘルニアによる下肢痛が1か月ほどで治癒したケースです。
L4L5周囲の血流改善で、痛みがよくなった後、しびれも遅れて改善されると思います。
今は研究が進んで、鍼灸治療の鎮痛機序がだいぶ解明されています。
今回のように急性痛だけではなく、何年も痛みが続いているような慢性痛にも鍼は奏功します。


長引く咳

11歳男性 初診2021年10月中旬 

症状 2021年3月風邪をひき、副鼻腔炎になる。抗生剤を服用し治るが、咳だけ残ってしまった。
18時ごろから寝るまでずっと咳き込んでいる 夜中の咳はない
喘鳴(-) 痰(-)咳のし過ぎで胸痛あり
咳喘息と診断され、朝晩吸入と服薬を続けているが一向に良くならない
悪化条件 雨天、雨天前 リラックスしているとき 季節の変わり目
緩解条件 日中活動しているとき 集中しているとき

日中活動しているときは全く出ず、リラックスする時間帯から咳き込むことから
肝気犯肺(自律神経の不調)と証を立て、治療しました。

治療経過 週1回治療
2診目 治療後2~3日は軽減
3診目 咳き込み10→8
4診目 4日間調子が良かったが、また徐々に増えてきた
5診目 ほとんど咳き込まなくなる 日に4~5回ほど
6診目 咳無くなる

コメント 8か月続いた咳が治療を始めて1か月ほどで完治しました。
日中は咳は出ずに、1日の活動を終え、夕食を食べるころから咳き込むということで
ストレス性(自律神経不調)の咳だと考えました。
よく週末お休みになると頭痛がするというタイプの頭痛も、ストレス性の頭痛です
小学生でも勉強、習い事に日々追われていることが多いので、ゆっくり休息できず
風邪をこじらせ中々治らなかったのだと思います。
鍼灸治療は咳、喘息、copdなどの呼吸器症状にも高い効果が得られるので、
もっと世間に周知されると嬉しいです。

腕の痛み 外側上顆炎 内側上顆炎 腱鞘炎

30歳女性 初診2021年5月中旬 

症状 2020年9月から仕事が忙しく終日PC作業
2021年1月右上腕→前腕→手掌にかけ痛みが出る。かばって左手でマウスを使っていたら左手も痛くなる。
整形受診し腱鞘炎と診断される。飲み薬→不変 ステロイド注射→不変
血液検査でリウマチは陰性だったが、症状が似ているということでリウマチの薬(ステロイド)処方される。
2か月服用するも症状は変わらなかった。

4月市大に転院。リウマチではないということで1か月かけて減薬し現在はステロイド服用していない。
ステロイド減薬中は副作用で微熱・全身だるさ・喉痛・咳があり、現在は咳だけが残る。

1か月後に受診し、テニス肘・ゴルフ肘と言われシップを処方されるだけだった。

現在前腕撓側・尺側~小指にかけ痛み。動かすとピキッと走る。何もしていなくてもジンジンうずく。
朝<夕 日により気分により増減あり。
重いものを持ったりPCするとピキッと痛み走る。
現在時短で仕事をしている。

手首背屈・掌屈抵抗テスト(⧻)
外側上顆・内側上顆叩打痛(⧻)
手関節尺側痛(⧻)

外側上顆炎・内側上顆炎・尺側手根屈筋腱炎として治療しました。

治療経過 週2回治療
2診目 治療後楽だったが使っているうちに痛くなる。
6診目 ペインスケール10→3or4
7診目 調子が良かったので仕事を頑張ったら痛くなったが、2日間痛みなく仕事ができた
8診目 仕事中は感じなく、終わった後小指側が痛い
9診目 2時間仕事を延長することになった。
11診目 仕事後に腕がだるくなるが、痛みはない
週1回治療
14診目 今週はあまり痛み気にならなかった。
16診目 初診から3か月経過 調子よい 小指が少し気になるぐらい。
コメント 初診の時は、病院での治療が十分に満足出来るものではなかったので、医療不信に陥っている様子でしたが、
知人の紹介で当院へ来てくださいました。
初診の治療後少し楽になったこと、今の病状を説明し、治療経過の目安をお伝えしたところ少し安心されたようでした。

外側上顆炎や内側上顆炎、腱鞘炎は使い過ぎによって発症することが多いので、まずは休めることが重要です。
適切な治療で完治しますので、治療を継続することが大事です。


子供の吃音(どもり)

初診20201年4月 8歳女児

症状・経過 言葉の出始め2歳前後は普通に話せていた
年少3歳ごろ、下の子が生まれるころから言葉のはじめつまるようになる
母親が年中に上がる頃に仕事復帰  年少から年中は言葉の詰まり酷かった
仕事が忙しくバタバタしているのがよくないと思い、年中後半に仕事を辞める
非常勤になってから吃音よくなり2年ぐらい気にならなくなる
2年半ぐらい前からフルタイムに戻る
2021年年明けごろから母親の仕事が忙しくなりその頃から酷くなる
週4回バレエ教室に通う(本人の希望で)
5月に初のコンクールに参加するため、3月末から練習がハードになった
まじめで社交的 イやと言うことがない 本人が気にしており、治したいから病院へ連れて行ってほしいというので受診した 
小児科はまだ受診していない
カ行タ行が出なく詰まる 例えばツツツツ・・・
腹部・頸背部緊張強い 特に季肋部・肝兪~腎兪まで 眼瞼結膜青っぽい 舌先紅点(⧻)
小児鍼で治療 
4診目 母親的にはだいぶ良くなったように感じる 本人はつまる感じある
8診目 本人もあまり詰まらなくなったと言う
一旦治療を終了して様子をみてもらうことにしました
ハードなバレエの練習も自らの意思で頑張り、勉強もちゃんと自分でする手のかからないタイプの女の子です
体の緊張が強かったり、舌先の赤みが強いことからも自覚していなくてもストレスはかかっていて身体症状として表れています
大人と一緒で子供も体や脳神経が疲れると様々な症状がでます 
小児鍼により体の緊張を取り、リラックスすることで自律神経が整い症状が改善されました