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更年期障害による多汗

初診2018年8月下旬 52歳女性

症状 2015年(48歳)徐々に汗とイライラが気になり産婦人科受診しピル処方される。主訴(-)
2017年(50歳)ホルモン補充療法にきりかえる。主訴(-)1年継続するが9月に中止、そのとたんに汗出るようになる。
12月1月の寒い日でも急に体熱くなり全部服を脱いで窓を開けることが頻繁に起こる。
2月3月漢方・サプリ服用中は症状なし。4月春になり再び汗酷くなる。漢方・サプリを飲んでも不変。
日中3~5回/日 夜1回急に頭頚背部中心に熱くなり発汗。最近毎日寝汗で目が覚める。扇風機をあて眠れる日もあるが
眠れない日もよくある。眠れないと朝から疲労感。

加齢に伴い腎虚がすすみ、肝腎陰虚・内熱・上実下虚によりホットフラッュがおきていると考えました。
滋陰降火を目的に治療しました。週1回治療

治療経過 2診目多汗不変 腰部すべり症があり腰痛が酷い為、その治療も加える。
3診目 腰は少し楽になる。多汗不変。衝脈を意識し治療穴をかえて治療。

4診目 汗の回数少し減り、夜中の発汗量も少し減る。腰も以前より良い。

5診目 夜中の発汗量減る。日中の発汗回数減る。

6診目 夜中発汗しない日あり。

7診目 時々夜中発汗するが、じわっぐらいで以前のような大量発汗しない。日中は1~2回または発汗しない日もあり。

コメント 3診目に治療を再検討し、衝脈の気の上逆に対し主穴(1番基本となる穴)をかえ治療したのが効をそうし、順調によくなっていきました。
産婦人科でも更年期症状が酷く、日常生活に支障をきたすと更年期障害として治療の対象になります。
今回ホルモン補充療法を中止し、主訴が再燃するも鍼灸治療で緩解することができた1症例でした。