症状・経過 | 12月中旬に6歳の女の子が2か月頃前から毎日続く後頭部痛・咳払いウッウッという音声チックで来院されました。 お母さん曰く、もともと感受性が強く、気が利いて手のかからない子で下の子が生まれてから色々我慢していることはあったと思うと。 夏ごろクラスメートに強く言われると泣くというのが2週間続き、そのころから急に不安感がでるようになり、母がそばにいないと一人置いて行かれる不安感があるそう。集中しているときに出たりでなかったり、何が悪化原因か緩解原因か不明。 身柱~神道凹・太けい~照海虚 下腹虚軟 小児鍼をし、太けいに金鍼をあてる治療を行いました。 3回目の治療の時にはチックが以前より気にならなくなり、5回目の治療の時には、頭痛チックともでなくなりました。 1か月後久々に来院されましたが、調子よくどちらも症状はでていないとのことでした。 子供は全ての体験が未知のことなので、不安になりやすいと思うのですが、感受性の強い、センサーがすぐキャッチしてしまう子ほど身体症状にでやすいです。不安に思う気持ちをまだ十分理解して言葉に表せないので、頭痛・チック・吃音・腹痛・発熱・カン虫など様々な身体症状として表れます。小児鍼で自律神経を整えたり、リラックスさせるということももちろん症状の改善に効果的ですが、何をおいてもまずお母さんがお話を聞いてあげたり、理解を示してあげてスキンシップの時間を短時間でも毎日とってあげるということが重要なのではないかなと思います。子供はお母さんとの関わり方でどのようにも変わる、そう感じます。 |
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