46歳女性(フランス人) 初診2021年5月
症状 | 元々心配事あると夜中目覚めて頭の中で考えを巡らせていた。多夢(難しい疲れる夢多い) 普段は22時~23時にベッドに入り30分程ぐらいで寝つき、7時頃に目覚める。 2020年1月母が骨折してフランスへ帰った。コロナの影響で帰ってこれず9月にやっと帰ってこれた。 フランスにいる間母と2人生活でしんどくストレスフルだった。 今年に入って調子悪い 1か月半前から寝つき悪くなる。22時~23時にベッドに入り2時まで眠れない。7時頃まで寝るが多夢で疲れる。 昼寝しても疲れとれない。早く眠れても3時ごろ目覚め眠れないか2度寝してしんどくなる。 今は心配事や不安、悩み事ない。日中サイクリングやヨガ、ストレッチしても余計覚醒して眠れなくなる。 眠れないので気分が鬱々とし、体がしんどいので日中活動的に動けない。 今まで規則正しく毎朝普通便1回あったが、今年に入ってから夜に2~3回軟便がでる。 |
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治療経過 | 心脾両虚として健脾益気・養血安神を目的に治療しました
2診目(4日後)前回治療した日は20時から5時まで眠れた。以後は寝つき悪く2時まで眠れない。多夢だが眠り少し深くなった気がする 3診目(4日後)少しずつ寝つきよくなり眠り深くなる。昨日は12時30分~8時30分までぐっすり眠れた。 5診目 6~7時間ぐっすり眠れる。夢は見ているが覚えていない。やる気や集中力が戻ってきて日中活動的に動ける。排便も良好。今日月経始まる。いつも初日痛いが鍼治療の副効果か月経痛ない。
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コメント | 現在も治療継続中ですが、いい調子で回復してきています。 大きなストレスが長期継続し心血が消耗し、脾気が損傷され心神不安となって不眠になったと思われます。 鍼灸治療で体のバランスや自律神経を整えることで眠れるようになりました。 もう少し治療を継続して安定すれば自力で眠れるようになると思います。 |
症状・経過 | 81歳女性、3週間前気温の変化が激しくなったころから寝つきが悪く10時30分ごろ布団に入っても夜中2時30分ごろまで眠れない。寝つけた時でも夜中2時頃に目が覚め朝まで眠れない日が続く。元々寝つき悪く眠り浅いがハルシオン服薬し何とか眠れていた。夜中2~3回トイレに起きる。その他の症状として口渇、全身の湿疹・痒みがある。腎陰虚があるところに気温の変化がストレスとなり心腎不交となったと考え、週2回のペースで治療しました。≪2診目≫寝つきに1時間ほどかかるが、トイレに起きてもすぐ眠れる。≪3診目≫寝つきに1時間かかる、1時3時にトイレ起きるがすぐ眠れる。5時のトイレの後眠れない。以前より元気になり日中動ける。≪4診目≫食欲もありだるさがなくなる。≪5診目≫昨日は12時にトイレに起きたが、その後6時まで眠れる。口渇が軽くなってきた。≪7診目≫寝つきも良くなる。以前は口がパキパキに乾き、飴や飲料を頻繁に飲んでいたが、口の渇きがなくなる。週1回の治療≪10診目≫以前より寝つきよくなる。トイレに2回起きるが、6時まで眠れる。眠れなくなる前頃から全身に湿疹ができ痒かったが最近なくなる。この方は不眠の治療をしているのですが、結果口渇・湿疹による痒みまでよくなりました。西洋医学ではそれぞれの症状にあわせ別々の科を受診しなければいけませんが、東洋医学では崩れたバランスを調整するとそれにより波及した様々な症状が改善することはよくあることです。 |
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症状・経過 | 60代の女性、3年前に子供がお金のことで相談してきてから援助を時々している。その頃から喉に何かくっついているようで咳払いをしたくなる。旦那さんは頑固で口調がきつく畏縮するので、そのことを秘密にしている。子供の悩みを聞き自分のことのように悩み考え込むと、動悸がし食欲がなくなる。 安定剤を服用したり、友人に話すと気持ちが楽になり体調がよくなる。1年前から6キロやせた。去年は突発性難聴になる。元来脾虚があるところにストレスから心肝気鬱がおこり心脾両虚の状態になったと思われます。脾虚により痰湿がうまれ喉に停滞し梅核気(エヘン虫)も併発しています。 寧心安神・養心益血を目的に、さらに脾虚を補うよう治療をしました。2診目には舌の白膩苔がかなり減り(脾虚が改善され湿痰が減っている)、初診時来院されてから帰られるまでずっと咳払いしていたのが、帰りがけ少しする程度になりご本人も動悸・エヘン虫がへり食欲が出てきたとのこと。3診目にはエヘン虫がかなり減り、診療中は全くありませんでした。動悸も階段を上ると少しあるが、だいぶ気にならなくなったようです。 今度家族全員で話し合いをするとのことで、そこでも長年の隠し事から解放され気が楽になると思うので、さらに改善されるのではないかと思います。 |
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