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2024.02.21

咳に対する鍼灸治療

先日同じ時期に5歳の女の子と14歳の女の子が同じような咳の症状で来院されました

2人とも風邪をひき咳が止まらないとのことでした

5歳の子は小児鍼で3日間連日治療したら一日中出ていた咳がほとんど治まりました

14歳の女の子も2回鍼治療をし、だいぶ治まりました

呼吸運動で1日に使用されるのは80キロカロリーですが、咳を1回すると2キロカロリー消費します

咳込みはかなり体が疲労し、呼吸が苦しいと自律神経が乱れ気分障害が表れます

咳込むことで呼吸筋や呼吸補助筋が疲労し筋緊張がみられるようになります

鍼でこの緊張を取っていくと咳が楽になっていきます

例えば小胸筋という筋は吸気を補助しますが、その小胸筋上に中府というツボがあります

咳が続いているとこの筋が緊張し中府というツボの緊張もよくみられます

背中にある上後鋸筋は吸気筋であり肋骨を挙上する働きがありますが、気管支の緊張があるとこの筋が緊張してきます

この筋上にも風門・肺兪・厥陰兪というツボがあります

体性内蔵反射でこのツボを使って緊張をゆるめると気管支の緊張も緩みます

喘息で吸いづらい人はここを緩めると楽になります

このように呼吸に関係するツボは呼吸筋や呼吸補助筋に対応していることが多いです

薬を飲んでいてもすっきりしない、長引いているという方に鍼灸治療をぜひ試してもらいたいと思います