鍼灸院にかかる愁訴第1位2位は肩こり腰痛というデータがでており
鍼をするとコリがよくなる、痛みが緩和するというイメージは浸透しているようです
鍼鎮痛に関するメカニズムは明らかになっており、抗炎症性鎮痛・脊髄脳性鎮痛・末梢性鎮痛がありますが、今回は末梢性鎮痛(筋に対する効果)をお伝えしたいと思います
筋疲労で筋痛をおこした筋は、安静時でも筋電図が確認できます(安静時でも筋が収縮している)
この筋緊張したところに鍼を刺すと瞬時に筋緊張が緩和し筋電図の消失が確認されます
筋緊張が緩むと筋の阻血が改善され、発痛物質の代謝が進み痛みが和らぐのです
これと同時進行で、鍼をすると筋細胞から筋細胞外へアデノシンが放出します
痛みを伝えている神経の受容体にこのアデノシンがくっつくと、発痛物質がくっつけないので痛み刺激がブロックされます
鎮痛剤を飲まなくても、このような鎮痛が自分の体の中でおこっているのです
やっぱり鍼って素晴らしい!
鍼治療はポンっと背中をおしてあげるのですが、自分の体を治しているのは自分自身です
自分の体が疲弊しすぎないように、疲れきる前に労わってあげることが大事です