TOP > 症例 > 朝起きられない イライラ 手足冷え むくみ
17歳女性 初診2024年2月初旬
症状 | 小5の時両親の離婚がきっかけで朝起きられなくなり、学校へ行けなくなる 学校生活は気をつかうので、帰宅後イライラする 友人関係疲れる 1人でいるのが好き 中学3年間不登校で病院、カウンセリング、漢方、整体など母が連れて行ってくれ尽力してくれた 高1通信教育と専門学校のダブルスクール 高1後半から専門学校休みがちになり、高2の時休むことが増え退学した 夏活発で秋冬苦手 春になると少しずつ活動できる 夏休み前まで頑張れるが、夏休みはさむとだんだん休みがちになり11月頃から行けなくなる 24時ごろ布団に入り、眠れるのがだいたい25時頃 時々26時まで眠れない 起床は9時から11時 月に数回12時以降に起きる 23時頃に寝ようとした時もあるが、頭がさえて眠れない 朝早く起きた時も夜眠くならない 夜活発になる 買い物や外食で土日家を出ることもあるが、1日出ないことの方が多い 家にいるのが好き 去年はウオーキングしていたが冬になってからしていない 1時ごろから夕方まで勉強 興味のある職業があり、関連大学を受験するために勉強している 1日1食又は2食 甘いものは毎日とる 軟便気味 雨の前は特に起きられない 顔がほてる 手足冷えるが人といると手足裏熱い 熱がりの寒がり 淡江舌 薄白膩苔 舌先紅 眼瞼結膜青白い 左季肋部・下腹部張り 臍周囲上・左・左斜め横硬結 肝の疏泄(昇発)作用が弱く「やる気・動き出し・起床・倦怠」がうまく働かないと考え、肝気虚として治療しました 手足の冷えやむくみも肝の疏泄が働き気血がスムーズに巡れば解消されると考えます |
---|---|
治療経過 |
1診目 肝の気を巡らせるように選穴し治療 提鍼で擦過し背部の緊張を緩ませる 治療後舌の白膩苔薄くなり、臍周囲の硬結とれる
2診目(2日後) 昨日は10時に起床し10時30分から活動 昨日は23時ごろに眠くなり24時までに就寝 今朝は9時30分起床し10時から活動できる いつも朝だるいが、今日はすっきりして活動できる 3診目(1週間後) 9時30分に目覚め10時から活動できる日が増えてきた 冷えむくみ以前より良くなる 11時30分に布団に入るようにして12時30分までには寝ている 夜自然と眠くなるようになってきた 明け方目が覚めるが直ぐ眠れる 今週は4日外出した 4診目(1週間後) 今週は雨が多く起きられなかった 起こしてもらい目覚めるが布団から出られない 10時30分から11時に起床すること多い 寝つき悪く悪夢見る 5診目(10日後) 23時30分には眠くなり布団に入る 24時ごろまでには寝ている 悪夢(-) |
コメント | 17歳という多感な年頃で、元々の気質が繊細なのでたくさんお話をしながら治療を進めていきました 陽の長い夏は活発で、陽の短い冬はこもりがちになるという自然に忠実な体です 起きたらベランダへ行き、コーヒーでも飲みながら朝の陽の光をゆっくり浴びてもらうようにしました 陽の光はセロトニン産生をうながしてくれ、そのセロトニンを材料に夜睡眠ホルモンであるメラトニンが脳から放出されます 大学見学することで気持ちのモチベーションもあがったのではないかと思います |