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帯状疱疹後しびれ・痛み

2025年5月上旬 55歳女性のケース

症状 近くに住む親が4月上旬に骨折し1日おきにお世話しに行っていた
4月中旬右わきがヒリヒリし、乳輪の上に湿疹ができたので病院受診
帯状疱疹と診断され、抗ウイルス薬とロキソニンを処方される
翌日には肩甲骨まで湿疹が広がり腕のしびれが出る
痛みのピーク時は1日3回ロキソニンを飲む
現在はペインスケール10→5 半減ぐらい
ロキソニンは1日2回服用
右わきヒリヒリ・右上肢全体・中指・薬師・小指にかけ常にビリビリしびれている
時々チクっと指す痛みがあったり、肩甲骨付近にズキンと痛み走る
痛みよりしびれが強い 脇のリンパが腫れている
緩解:温める 入浴 仕事で集中しているとき
悪化:寒いところ(スーパー)
デルマトームから頸椎7番から胸椎4番まで【C8神経T1~T4神経 T2が一番ひどい】
胆経不通として治療しました
治療経過 週1治療
2診目 前回治療後、上肢から指先のしびれ(-) ロキソニンは1日1回飲むことが2日あった 薬が減る
痛みを感じない時間が出てくる 寒い風や衣服があたると脇がヒリヒリする

3診目 ヒリヒリ(-)ロキソニン(-)
時々脇がズキっとするが長引かない 1日に5回ぐらい

4診目 ヒリヒリなくなり、リンパの腫れも引く 

コメント この患者さんは帯状疱疹を発症して2週間ほどで治療を開始しました
早期に治療を始められたことや、以前学会でデルマトームについて勉強したのですが、それを活用して痛み・しびれの原因となる責任部位(神経)を正確に同定できたことが効を奏したのだと思います