TOP > 症例 > 妊娠中の副鼻腔炎(鼻水・鼻づまり・痰からみの咳)
32歳女性 初診2024年4月下旬
症状 | 現在妊娠11週 元々風邪ひきやすく、妊娠中は特に風邪をひきやすい 子供が風邪をひくと必ずうつる 幼少期からアレルギー性鼻炎があり副鼻腔炎になりやすい 1人目の妊娠中も風邪をひき咳が止まらず、肋骨を疲労骨折した 4月から子供が保育園に入園し風邪をひく 1週間前にその風邪がうつり鼻水(黄色)・鼻づまり・痰(黄色)がでる 絡まった痰を出そうと咳をする 5日前耳鼻科受診 抗生剤や点鼻するが不変 朝は粘っこい多量の黄色い痰 日中は水っぽい薄い黄色い痰が出る 現在は粘っこい鼻水が奥にたまっていて詰まる 鼻水は透明になってきている 夜鼻呼吸苦しい 夕方疲れやすく腹張 5日後に仕事復帰するのでそれまでに少しでも良くなりたい 渋脈 虚脈 淡江舌 薄白苔 舌先紅 歯痕あり 目の下青白く 頬は赤らむ 風邪→肺気不宣→水湿停滞→湿邪犯肺 ↑ 脾虚 健脾燥湿・化痰を目的に治療しました |
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治療経過 |
1診目 利水・化痰の経穴 肺気を調整するよう治療
2診目 (2日後)治療中ずっと鼻水をすすっている 鼻の奥に粘っこい鼻水が降りて咳が出る(透明~うすい黄色) 3診目 (翌日)鼻詰まりはほぼなくなる 鼻水が喉に降りる感じはまだあるが、最初よりはだいぶ減る 朝の咳込みが今朝はなかった 昨日は始終鼻をすすっていたが、今日は鼻をすすっていない |
コメント | 抗生剤がうまく効かなかったのですが、鍼灸治療が薬と匹敵する効果があると証明された1例です 初診は顔色がかなり悪かったのですが、3回目来られた時には目の下の青白さや頬の赤みがなくなり、顔色がだいぶ良くなっていました 体が元気になった証拠です 鍼灸治療は自然治癒力を引き上げ、自分の力で自分の体の悪いところを修復するお手伝いをする治療です 妊婦さんのように薬を極力使いたくない、薬の副作用がでてしまうという方にとって、とても有用な治療だと思います |