2011年2月 35歳女性のケース
症状 | 月経前症状(イライラ・落ち込み)ひどくピルを2年間服薬。 ピル中止して半年様子みるが授からず、不妊専門病院受診。内膜症初期・多のう胞性卵巣・高プロラクチン血症と診断。基礎体温は二層性だが、低温から高温への移行が数日かかり、高温期が一定しないまま下がる。仕事が忙しくなってきた20代後半から、発作的に手足氷のように冷え、体の芯・胸の辺りが熱くなり脇・胸・背中に多量に汗をかくようになる。 3年前から忙しい時など寝汗をかく。漢方薬(煎じ薬)を約1年服薬。漢方薬を服薬しだしてから、頻度は減る。 月経前は物忘れが激しく、ケアレスミスが多い。ここ1年は誘発剤とタイミングで様子見。 |
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治療経過 |
週1回治療 1診目 月経周期16日目 疎肝理気・滋陰補腎を目的に治療。 2診目 月経周期24日目 前回から寝汗・手足が急に冷えて胸が熱くなるという症状(-)治療のあとは気分が落ち着き、リラックスする。 3診目 月経周期31日目 昨日高温期がいつもより高く、味覚が変わる。自分で検査薬を使用し確認したところ陽性反応。婦人科で胎嚢確認できる 4診目 妊娠6週 つわりがひどく来院できない為、しばらく様子見。 |
コメント | この方はとても早く鍼灸の効果が表われたケースの一つですが、肝鬱(気の巡りが悪い)が酷く、そのうったいした熱が内にこもり、手足にいかないために冷える『陽鬱』 と考え治療した結果、気が巡り始め、心身ともリラックスし妊娠するにいたったと思われます。 2011年10月に3000gの男の子を無事出産されました。 |