35歳 女性のケース
症状 | 月経4日目から大量に血の塊が出るため貧血による動悸、息切れ、頭痛、全身倦怠感、耳鳴りが悪化する。 鎮痛剤、鉄剤でしのいでいる。 産婦人科で不妊について相談したところ、子宮内膜が凸凹して着床しにくいため、人工授精を勧められる。 本人は、自然妊娠を希望して来院された。25歳から月経痛、月経過多、貧血徐々に悪化。28歳第1子出産。出産後も症状は悪化しMRIにて子宮腺筋症と診断。6ヶ月間ホルモン注射にて月経を止める。 その間体の調子は良くなるが、病態の改善はみられなかった。月経量は通常一般女性でトータル20~140グラムだが、その10倍も多く、血液検査では月経後、貧血の状態をみる数値が通常の10分の1以下になる |
---|---|
治療経過 |
週2回の鍼灸治療 2診目 月経後2日目だが動悸全くない。 4診目 月経4日目 貧血症状なし。 5診目 婦人科受診 血液検査の数値がいつもより少し良い。排卵痛も軽かった。仕事が忙しく週1回の鍼灸治療 自宅で補助療法としてお灸をしてもらう。 8診目 1週間前から月経、月経痛はあるが、前回の月経量より3割減る。4日目から出る大量の血の塊も少量だった。貧血による諸症状も全くなし。 11診目 月経後の血中ヘモグロビン値(貧血の状態がわかる)が今までで1番良い。排卵痛なし。週2回鍼灸治療。 13診目 数日前から月経 4日目からの大量の血の塊はない。貧血症状なし |
コメント | 治療をはじめて5ヵ月後に妊娠していることが分かる。 |