症例

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子宮頚がん治療後の体調不良(ドライマウス・痰がらみ・胃痛)

41歳女性 初診2025年12月中旬

症状 2024年11月子宮頚部円錐切除術を受ける
その後抗がん剤と放射線治療でがん消失
元々関節リウマチの治療をしていたが中止し、2025年4月から免疫を活性する点滴を打ち始める
5月頃から口喝がひどい 常に水分補給していないとカラカラになる
8月活性酸素を除去するのにいいと言われる水素をサロンで週1回吸っていた
吸っている時かび臭かったり、吸った後に痰が出ていた
8月から痰が絡んで息苦しい
10月ストレスかかることがあり、胃痛が続いている
11月月経が止まっていたため、ホルモン補充療法開始
エストロゲンとプロゲステロン混合剤の塗り薬を腕に塗った直後、腕が硬直し息苦しくなる
救急で病院搬送

現在痰は喘息と診断され1日2回吸入している 8月の頃よりはよくなっている
吸入しないと痰が絡む 吸入しても夕食後は痰が絡む
胃痛にはタケキャブが処方されたが、余計ムカムカして中止 この1週間ぐらいで胃は少しづつ良くなってきている

沈虚脈 淡白舌燥苔 舌根にゾウ苔
がんの治療により陰液が虚損し、上焦へ津液が巡らず、ドライマウスが発生していると考えました
また、不衛生な水素吸入により肺を傷つけたため、肺の宣発粛降機能が損なわれ、痰が発生したと思われます
胃も不調なことから、脾胃の機能を高め水はけを良くし、肺にたまった痰を取り除き、上焦へ津液を巡らせるよう治療しました

治療経過 1診目 治療後口喝が減り、しゃべりやすくなる

2診目 (4日後)前回治療の後お昼寝3時間し、夜も普通に眠れる 3日間は眠くよく寝た
一作日まで痰はあったが、作夕食後は痰なかった 口喝もしゃべると乾くが黙っているときはだいぶ良い
パンが食べられるようになった
以前は水で流し込んで食べていた
今日は体がすっきりしている

3診目 (1週間後) 朝と日中時々痰が出るが夕食後はあまり出なくなる
口喝はある

5診目 外食が続き、痰が増える 日中も絡んで切りづらい
黄膩苔(胃腸に熱こもる)

6診目 病院で気管支拡張の吸入が1つ増える 少し痰減るが副作用で口喝が酷くなる
旅行で履いた靴が原因か右の拇趾・小趾腫れていたい 温灸で治療
来週リウマチと経過観察のため血液検査受ける

7診目 前回後、足の指の腫れや痛みひく
血液検査の数値が良くなっていた(ヘモグロビン・好酸球数値up)
動いた後や話した後に口喝あるが、じっとしていれば口喝気にならなくなる
ホルモン補充療法を再開 テープと飲み薬で補充

8診目 しゃべると少し口喝感じるが、普段は気にならない
痰が減っている 少し絡むぐらい
ホルモン補充療法を始めたせいか、この3日間朝から15時まで鬱っぽく動きたくない 
疎肝理気のツボに鍼をする

9診目 しゃべった後と動いた後に口喝感じるが、以前のようにカピカピにならなくなり、自然と潤ってくるようになった
前回後痰が減る 時々朝絡まるぐらい 前回治療した翌朝から鬱っぽさなくなり動けるようになる

10診目 口喝気にならない

コメント 現在も体調管理のため治療継続中です
口喝はほとんど気にならなくなり、風邪をひくと痰が多くなったり、外食が続くと胃痛がおきたりしますが、その都度治療をして緩解しています
感受性のいい患者様で、鍼がよく効きだいぶ体調が良くなりました
自律神経やホルモン調整、臓腑の機能調整に鍼灸は効果的です

声がれ 声が出ない 咳

56歳女性 初診2025年7月下旬 

症状 1週間前風邪ひきの人と仕事をした。そこから喉に違和感、イガイガあり
一昨日朝起きたら声が出ない。出したいが出てこない。大きな声を出そうとすると音が安定しない。
昨日耳鼻科受診。スコープで診てもらうと喉全体が赤く炎症し、声帯まで炎症が広がっている。喉や声帯が腫れている。
鼻水が降りて白い痰が喉にへばりついている。喉の痛みはなく、痰も出ない。鼻水も外に出てこない。
抗生物質とステロイド薬5日分もらい、ステロイド注射を打ったが不変。
夜寝入りに咳き込んで止まらない。
一昨日と昨日はあまり眠れていない。昨日は2時間ぐらい眠れた。
今日夕方仕事の打ち合わせがあるので話さなくてはいけない。

眼瞼結膜の充血、紅舌乾燥舌先赤み 舌中の苔が剥げている 脈力あり
風熱犯肺の咽腫として疎風清熱・消腫を目的に治療しました

治療経過 1診目 喉の熱をとるツボや潤すツボに鍼をし、より効果的に喉の炎症をとるように井穴刺絡をしました
直後に喉が少し楽になる

2診目 (2日後)前回治療の後仕事で30分ぐらい話す。翌日も割と声が出ていたので話してしまった。今日また声が出づらくなる。
同治療 
3診目 (翌日) 昨日治療後眠くなりたくさん寝た。昼寝したが夜もたくさん寝る。夜中の咳が減る。
声がれも昨日より良い。声が出るようになる。
舌中の苔が生えてくる。(元気になっている証拠)舌先の赤み薄くなる
施術者からの印象でもだいぶ普通に声が出ていると感じました
4診目 (6日後) だいぶ良い 普通に話せる 咳(-)

コメント 今回の様な急性症状にも鍼は即効性があります
この方は体力があり、熱症状がはっきり出ていたので瀉法でとにかく炎症をとることを第1に考え治療しました
どの箇所でも同じですが、急性期の炎症が酷いときは安静が第1です
なるべくしゃべらないようにしてもらい、連日治療したらかなり回復しました
こちらの指導を守ってもらい、より効果が出たと思います
聞いてくださった患者様に感謝です

喘息 咳

52歳女性 初診2025年3月下旬 

症状 年末年始風邪をひき一旦治ったが、1月末に急に咳が出だす。体がしんどい。2月上旬 病院を受診し喘息と診断される。
薬を2週間飲んだが不変。再度受診。前回の血液検査の結果ハウスダストとダニのアレルギー。同じ薬を出されるが、服薬すると手足がパンパンにむくむようになる。自己判断で薬中止。徐々にむくみはひいてきた。
当院で咳が治った患者様に紹介してもらい来院される。
仕事は営業職で夜遅くまで働いている。
2016年からシーグレン症候群によるレイノー現象が指先にでる。現在膠原病の病院で薬を処方してもらい服用中。
咳は朝からずっと出ていて、しゃべると悪化する。週1ピラティスをしているがピラティス中は話さないのであまり咳は出ない。
弱脈 淡江舌薄白苔 歯痕あり 季肋部の張り強い 体全体がむくんでいる
肺気虚気逆 補肺益気を目的に治療

治療経過 週1治療

2診目 翌日から咳が出なくなり、2日前から咳が出るようになったが以前ほどではない
咳込みはなくなる 10→2or3 
前回より脈力あり

3診目 昨日から咳少し出るが、話すと出るということはなく、時々コホンと出るくらい

4診目 咳は出なくなる 

コメント 仕事が忙しく体調を崩して咳が治らなくなった症例です
元々体力がなく虚証タイプなのに仕事を頑張りすぎ、免疫異常をおこし膠原病を発症したのではないかと思います
今回は咳でしたが、これも自律神経の乱れからくるものだと思います
鍼で呼吸補助筋の緊張を取ることにより体性内蔵反射で呼吸筋である横隔膜の緊張をゆるめ気管支が拡張することにより咳が楽になりました

咳喘息

46歳女性 初診2022年4月上旬 

症状 2019年ストレスから咳喘息を発症 ステロイド吸入や咳止めは効果なく、半年ほどで自然と治癒
以降仕事で疲れた日の夜は咳が出る。
今回はコロナの3回目予防接種を受けた人と会った日から喉痛・鼻水・咳・微熱・関節痛を発症。
微熱は1日で下がるが咳き込みが酷すぎて1週間眠れていない。
鼻水 黄色い痰が絡む 朝<夜 寝入りや夜中酷い 出だすと止まらない 体はだるい 食欲↓ 
仕事後や夜、疲れで咳悪化する。
毎晩晩酌し水分もたくさん取るということから肺に湿熱が上蒸し咳が出ていると考え、
清熱化痰・燥湿止咳を目的に治療しました。
初診時は問診時から絶えず咳き込んでいました。
治療経過 1日おきに治療
2診目 治療翌日体が楽になり、痰切れがよくなる

3診目 鼻水・痰は減っている 仕事が忙しかったので、疲れて夜咳き込み酷かった
治療中の咳は減っている

4診目 前回の治療後からだいぶ咳が減り、眠れるようになる 咳はあるが咳き込みはなくなる
治療中の咳数回

5診目 日中はだいぶ咳が減る 寝入りに咳がでる 夜中は咳なく眠れている
治療中咳なし

6診目 調子よい 時々咳は出るが短い 痰がらみ(ー)鼻水(ー)体のだるさなく通常通り動ける
寝入りの咳減り、眠りも深くなる

コメント 咳は体力を消耗し、食欲もなくなるので長引くと痩せて気力体力とも減少してきます。
夜眠れないのが一番よくないので、夜眠れることを第一目標に治療しました。
夜眠れるようになると免疫系が賦活され、どんどん回復していきます。
今のご時世(コロナ渦)ですと、咳は嫌がられるので仕事にも支障をきたします。
咳喘息の場合、あまり薬が効かないようでこの患者様も服薬しておられませんでした。
前回は半年も酷い咳き込みを我慢していたようなので
今回鍼治療を数回受けて10日ほどで改善したので、とても喜ばれていました。

長引く咳

11歳男性 初診2021年10月中旬 

症状 2021年3月風邪をひき、副鼻腔炎になる。抗生剤を服用し治るが、咳だけ残ってしまった。
18時ごろから寝るまでずっと咳き込んでいる 夜中の咳はない
喘鳴(-) 痰(-)咳のし過ぎで胸痛あり
咳喘息と診断され、朝晩吸入と服薬を続けているが一向に良くならない
悪化条件 雨天、雨天前 リラックスしているとき 季節の変わり目
緩解条件 日中活動しているとき 集中しているとき

日中活動しているときは全く出ず、リラックスする時間帯から咳き込むことから
肝気犯肺(自律神経の不調)と証を立て、治療しました。

治療経過 週1回治療
2診目 治療後2~3日は軽減
3診目 咳き込み10→8
4診目 4日間調子が良かったが、また徐々に増えてきた
5診目 ほとんど咳き込まなくなる 日に4~5回ほど
6診目 咳無くなる

コメント 8か月続いた咳が治療を始めて1か月ほどで完治しました。
日中は咳は出ずに、1日の活動を終え、夕食を食べるころから咳き込むということで
ストレス性(自律神経不調)の咳だと考えました。
よく週末お休みになると頭痛がするというタイプの頭痛も、ストレス性の頭痛です
小学生でも勉強、習い事に日々追われていることが多いので、ゆっくり休息できず
風邪をこじらせ中々治らなかったのだと思います。
鍼灸治療は咳、喘息、copdなどの呼吸器症状にも高い効果が得られるので、
もっと世間に周知されると嬉しいです。

咳・喘息2

症状・経過 7月上旬に咳・倦怠感が主訴で来院された患者様。仕事が忙しく3~4時間睡眠が続いていた矢先風邪をひく(6月中旬)
内科で薬をもらうが翌日から声が出なくなり、耳鼻科を受診し咳止めとステロイド3日分処方される。少し良くなるが夜中に咳き込みで何回も起きるので呼吸器内科を受診。
喘息と診断される。気管支拡張剤、抗炎症剤、吸入で少し良くなる。知人の紹介で来院。現在は時々喉痛 倦怠感 易疲労 喉の詰まり 喉がカラカラに乾燥して咳込む 夕方から夜にかけ数回咳込み 夜中1回咳込みで目覚める 食欲なし 
疲労から風熱邪を感受し津液を消耗⇒肺燥⇒肺気上逆⇒咳と考え 宣肺潤燥 生津止咳を目的に治療しました。
1週間後(2診目)夜中の咳込みなくなる 夕方から喉カラカラに乾燥し咳き込む 仕事中酷い 休日は少ない
1週間後(3診目)夕方からの咳がなくなり調子よい 時々喉が乾く程度

順調に回復されましたが、睡眠は体を修復するのにとても重要です。睡眠はしっかりとって頂くようアドバイスさせてもらいました。

咳・喘息1

症状・経過 6月下旬に咳が酷く来院された患者様。3年前に育休復帰をしてから年に4回ほど季節の変わり目に風邪をひく。風邪を引くと咳が長引き、咳止めを服用し1か月弱で緩解。
今回5月の中旬に風邪をひき一旦緩解したものの、2週連続週末に遠出をし咳が悪化。喘息と診断される。抗生剤と気管支拡張剤を服用、吸入、さらに咳が止まらなくなった発作時用の吸入を日に3回している。喉がイガイガし、咳が出だすと止まらない。吸入しても不変。滑数脈・淡紅舌微黄白膩苔・舌は乾燥・かすれ声
腎肺気虚⇒疲れと風熱邪侵襲が重なる⇒熱痰阻肺による咳 清熱潤燥・生津止咳を目的に治療
4日後(2診目)病院でステロイド剤を3日分処方され服用中は咳止まっていた。昨日からまた咳が出る。ツボを少し変えて治療
1週間後(3診目)治療してからだいぶ良くなる。ステロイド剤は使用していない。発作時の吸入も1日3回からこの1週間で2回使用しただけ。時々咳き込みはあるが、今まで程長く続かない。舌潤う 黄苔⇒白苔
1週間後(4診目)咳ほとんどない。3日に1回咳き込みあるかないか。発作時の吸入使用していない。喉のかすれ、声が出づらい感じはある。
3診目に舌の潤いが出て、黄苔から白苔に変わってきたことは肺にこもっていた熱がとれてきた事を示しています。熱が取れてきたことで肺の宣発粛降機能が回復し咳が治まってきました。この患者様は風邪が治りかけの時に無理をしてこじらせてしまいましたが、鍼治療で比較的順調に回復された1例です。