小腸の長さはどれくらいか知っていますか?
6~7メートルあり、これはテニスコート1面分の表面積になります。
小腸の細菌数は大腸の10万分の1です。小腸で細菌が異常増殖(通常の10倍)することが知られ、これが『お腹の張り』の原因になっていると考えられています。
小腸細菌の増殖→細菌の発酵→ガスがたまる→お腹の張り
≪原因として≫
●小腸の動きが悪いことで細菌が増えやすくなる
●胃酸の分泌が減少し、小腸の無駄な細菌を殺せない
≪治療・改善方法≫
●デスクワークで長時間座りっぱなしの場合、定期的に立って少し動ければいいのですが無理な時は、座ったまま体を左右にひねり腸を刺激する
●小腸の動きをよくするために、下腹部のマッサージをする(時計回りに手の平で圧迫)
●ピロリ菌を除菌することにより健康な胃にして胃酸分泌を活性化させる→胃酸により無駄な菌が入るのを防ぐ
●胃酸を抑える薬を日常的に飲んでいる人は注意 細菌が小腸に行き異常増殖することがある
胃腸は自律神経支配なので、自律神経を整える鍼灸治療は胃腸疾患を改善するのに有効です
例えば足三里というツボに鍼灸すると胃腸への血流がアップし、動きが活発になることがエコーで確認されています
お腹が張りやすく困っているという方は鍼灸治療で胃腸の調子を整え、自宅でもセルフ灸を続けると改善されます
当院の患者様でも過敏性腸症候群による頻繁な下痢や原因不明の頻回下痢の症状が改善されています