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幼児脱毛

症状・経過 2月に来院した4歳の女の子、頭頂部中心に広範囲に脱毛が広がっていました。
抜けだしたのは12月上旬。朝枕や服に多量に髪の毛がつき、この頃から頭皮の痒みフケが気になるようになりました。
12月中旬からさらに抜け毛が増え、脱毛範囲が広がりました。近医を3軒回りステロイドローションと育毛剤を処方されるも脱毛範囲が広がり、抜け毛が減らないため当院を受診されました。
原因は不明。アレルギーなし。施術者的には1年前に弟が生まれ、愛情を独占できないフラストレーションが体に表れたのではないかと推測します。
頭頂部の脱毛部は熱を持ち熱く、赤い湿疹ができていました。頸肩背部は過緊張。小児鍼をし、頭頂部は熱(炎症)を散らすため銀古鍼で散鍼しました。
治療後頭部の熱感は減少。週2回ペースで1か月来院して頂きました。4診目には朝枕についている脱毛が減り、頭頂部熱感赤みが減ってきました。
8診目には脱毛が減り、頭頂部の熱はなくなり、毛根が見えてきました。3月に入り、当院では週1回の治療。つるつるだった頭皮に産毛が見え出してきました。さらに皮膚科で処方された抗アレルギー剤を服用し赤外線を当てる治療を加えました。3月下旬にはだいぶ産毛が生えてきて4月初めには産毛で頭皮が埋まってきたため治療を終了しました。
特に脱毛原因は特定できませんが、3~4歳は色々なことが理解できるようになります。情動と知性がかみ合わなくカン虫症状の一種として脱毛という形で体に表れたのではないかと推測します。小児鍼で自律神経を整え、銀古鍼で局所の炎症をとることで、改善へ向かった一例です。