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動悸・食不振・エヘン虫(梅核気)

症状・経過 60代の女性、3年前に子供がお金のことで相談してきてから援助を時々している。その頃から喉に何かくっついているようで咳払いをしたくなる。旦那さんは頑固で口調がきつく畏縮するので、そのことを秘密にしている。子供の悩みを聞き自分のことのように悩み考え込むと、動悸がし食欲がなくなる。
安定剤を服用したり、友人に話すと気持ちが楽になり体調がよくなる。1年前から6キロやせた。去年は突発性難聴になる。元来脾虚があるところにストレスから心肝気鬱がおこり心脾両虚の状態になったと思われます。脾虚により痰湿がうまれ喉に停滞し梅核気(エヘン虫)も併発しています。
寧心安神・養心益血を目的に、さらに脾虚を補うよう治療をしました。2診目には舌の白膩苔がかなり減り(脾虚が改善され湿痰が減っている)、初診時来院されてから帰られるまでずっと咳払いしていたのが、帰りがけ少しする程度になりご本人も動悸・エヘン虫がへり食欲が出てきたとのこと。3診目にはエヘン虫がかなり減り、診療中は全くありませんでした。動悸も階段を上ると少しあるが、だいぶ気にならなくなったようです。
今度家族全員で話し合いをするとのことで、そこでも長年の隠し事から解放され気が楽になると思うので、さらに改善されるのではないかと思います。