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冷え・易疲労・ホットフラッシュ

56歳女性のケース

症状 10年前からホットフラッシュ発現。仕事中や緊張時、夏場に頻繁に起こる。
2年前から疲れやすくなり、足の冷え・手のほてりがひどくなる。その頃漢方薬を処方してもらい、以前より足の冷えが改善されるが、体幹(腹・腰・大腿)の冷えがきつくなる。夕方冷えが強まり、生あくびが頻繁にでる。
随伴症状に不眠・動悸・頻尿・顔や頭ののぼせ多汗・便秘など
治療経過 週2回の治療
1診目 素体は腎陽虚であり、少陽病で寒熱挟雑していると考え、温補腎陽・少陽経の調整を目的に治療。
3診目 入浴中も冷えを感じていたが最近(-)ホットフラッシュ(↓↓)経過良好の為週1回の治療にする。
7診目 冷えは感じなくなったが体のけだるさがあり、朝から疲れている。肺気虚の治療を加える。
11診目 けだるさ(-)その後、仕事で長時間の立ち姿勢の為、膝痛や足の違和感があり体調管理で数ヶ月治療を続ける。
治療終了時には、よく眠れるようになり、仕事が忙しくてもあまり疲れなくなる。
コメント 女性の閉経の平均年齢を50歳として、その前後5歳(45歳~55歳)ぐらいにホルモンバランスの乱れから更年期症状が個々により強く出たり、かるく済むことがあります。
その時期にストレスが強くかかったり、オーバーワークなど、体に負担がかかると何年たっても更年期症状が続き、なかなかそこから抜け出られないということがあります。鍼灸治療により、腎気(加齢で衰える)を補い、体の陰陽バランスの崩れを調整する事で、様々な不定愁訴が改善され、早くひどくならずにその時期を抜け出ることが出来ると考えています。