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2人目不妊

39歳女性 初診2020年12月

症状 2009年結婚
2015年人工授精5回目で妊娠
2015年第1子出産
2018年2人目を意識しだし、病院受診

1~2年前から空腹時急に腹痛。3~4時間すると下痢して治る
月に3~4回あり、1度なると毎日又は1日おきに続く。 胃カメラ問題なし
今日も寒さを感じたら腹痛してきた
10年ほど前から喘息
通年性の鼻炎あり

色白・口唇淡泊・淡泊舌・白膩苔
脾兪~大腸兪にかけひどく虚軟 

治療経過 脾陽虚・衝任虚寒として温中運脾を目的に治療しました

2診目(2週間後)前回から腹痛・下痢ない
  2日前に下腹痛・腰痛あったので月経来ると思ったがまだ来ない
   風邪をひき咳こむ。咳が出だすと喘息発作が出る
   風邪の治療をし、治療後は咳込みが減る
   
3診目 今日病院受診して胎嚢確認できた 前回後喘息発作は出ず咳が治まる
13診目まで週に1回つわりの治療を続け、安定期に入りつわりもよくなったので一旦治療を終えました。

コメント  18回目の人工授精での妊娠でした。
人工授精し、たまたま高温期6日目に治療したのですが鍼灸治療が着床しやすい状態に導いたのではないかと考えます。
この患者様は脾陽虚(胃腸系の冷え)があり手足の冷えも強かったですが、治療後は体が温まり1~2年前からあった腹痛下痢も治りました。2診目には脾兪~大腸兪(胃腸系のツボ)の弱りがかなり改善されており、舌の白膩苔(胃腸の冷えにより苔が増えた状態)も薄くなっていました。
鍼灸治療は子宮内膜の状態を改善するというエビデンスがあります
今回たまたま着床の時期にした治療で体が温まり子宮内の血流も改善しいい結果に結びついたのではないかと思います。
元気な赤ちゃんが生まれてくることを心待ちにしています。

追記;9月初に無事出産されました、おめでとうございます。

40代2人目不妊

42歳女性 初診2020年6月

症状 2015年結婚
2016年第1子出産(第1子は結婚してすぐに妊娠)
2018年妊活始める 月経不順ではあったがタイミングで3か月後妊娠
2019年初期流産
2020年1月からタイミング 月経不順 月経量が減る
2020年4月から婦人科に通う
   5月排卵を促す注射 2~3日後排卵していなかったので再度
   注射
   高温期10日間で月経くる
〈体表所見〉弦虚脈 尺脈虚 淡紅舌薄白苔
      衝任不固 腎虚 

治療経過 週2回治療

13日目に卵胞19ミリ 
タイミングをとってもらい、16日目排卵済み確認 

10日分ルトラール処方される

37日目 自分で妊娠検査キッドにて妊娠陽性確認

現在9週 順調に経過しています

コメント  治療を始めてからすぐの妊娠でした。
週2回治療に通い、毎日の自宅でのセルフ灸のおかげで
初診時身体に見られたアンバランスな状態が整っていくのが
こちらからもよく観察されました。
体調が整いホルモンバランスが改善されたことで早期の妊娠に繋がったのだと思います。
2021年2月無事に出産されました。

2人目不妊

平成27年6月 39歳女性

症状 2008年12月から当院で月1~2回鍼灸治療しながら婦人科でタイミング、人工授精の治療を受ける。
2010年12月初めての体外受精で妊娠。2011年9月第1子出産。
2013年6月に第2子希望し体外受精するが判定は陰性。
2015年6月当院受診。
2013年6月の体外受精以降9回誘発しているが、2度採卵出来ただけだった。
2度採取できた卵子も受精はするものの途中で成長が止まり移殖には至らず。
BBTは低温期長め高温期やや短め(10日)の28日周期
風邪をひきやすい。仕事のストレスで半年ほど下痢が続きここ2~3か月は便秘。仕事がハードになり体がきつい。運動していない。
甘い飲料水を一日に数杯飲む。脈浮弦虚 尺脈(腎の気をみる)弱い 暗淡白舌 微黄白膩苔
治療経過 腎精不足があり、かつ湿痰という邪が体に停滞して邪魔をしていると考え、湿痰を取り除き腎を強化する治療を行いました。3周期後に再び体外受精をする予定なのでそれまでに体を整えたいとのこと。
3診目 運動するようにし、甘い飲み物を控え1、5㎏減る。月経前に2~3日茶色おりものあるが今回はなし。ルトラール服用の為高温期のまま月経になる

4~7診目 軟便下痢傾向 整腸を意識して治療

8・9診目 月経前の体のだるさあり。次回の体外受精の事を考えすぎる

10診目 誘発剤 クロミッドとプレマリン。この頃尺脈の力が少し出てくる

11診目(9月) 1つ採卵でき、2年ぶりに今日4分割の胚を移殖できた。フラグメントもなくとても綺麗な受精卵だった

13診目 陽性判定 いつも月経前体だるいが今回はない

15診目 9週心拍確認  動悸 易疲労 昼寝しないと夕方動けない
心脾両虚として治療
16診目 順調に大きくなっている。動悸あるが先週より楽。疲労感も↓↓

17診目 12週 胎児ドッグ問題なし 動悸は治まってきた。夕方疲れやすい

コメント 今周期の月経は3か月前から準備されている卵胞の一つが主席卵胞として発育し排卵しておこると言われています。いくら誘発剤を使っても、自分の体がいい状態でないと卵胞は育つが質が悪かったり、変性卵ということもよくあります。
体外受精をする場合、個人の妊娠能力+胚培養技術+医師の技量が大切だと考えます。
個人の妊娠能力というのは、もちろん年齢も大きいですが、今回のように体外に向け
食事を見直し、運動をとりいれ、鍼灸治療で補腎(アイチエイジング)と活血(血流改善)をし自宅でセルフ灸をしてもらうことで卵の質の改善に繋がり妊娠能力が高まったのではないかと思います。
6月2日無事3590gの元気な女児を出産されました。

2人目不妊

平成27年5月 34歳女性

症状 初潮の頃から月経不順。結婚後すぐに不妊治療始める。多嚢胞性卵巣症候群・抗精子抗体陽性。
タイミング、人工授精から体外へステップアップし3回目の胚盤胞移殖で妊娠。
平成24年11月に第1子出産。2人目を希望し平成27年2月と4月に胚盤胞移殖したが着床しなかった。今回は2日目胚を戻す予定。移殖の時エストラーナテープを貼るが子宮内膜が中々厚くならずいつも28日目ぐらいでやっと移殖出来る。
治療経過 元々腎虚(生殖器系の弱り)があるところに、肝鬱気滞もからんでいると考え滋陰養血・疎肝理気を目的に治療しました。

2診目 内膜順調に厚くなっている(6㎜)
3日後の受診で8㎜になれば排卵させる薬を打ち、2日後に移殖する予定
3診目 子宮内膜8㎜以上になっている。こんなに早く内膜が厚くなったのは初めて
4診目 移殖の直前に来院してもらい治療(19日目)
6診目 内膜12㎜
8診目 陽性判定 5週0日
8週~12週頃まで出血・腹痛あり。検診で前置胎盤なので出血しやすいとのこと。子宮が大きくなり胎盤が移動して子宮口から2センチ離れれば普通に分娩できる。
腎気を強くして、不正出血を止める治療を続ける。15週には出血止まり、17週エコーで前置胎盤もよくなり、経膣分娩出来るとのこと。
その後も体調管理で週1回治療を続けました。
平成28年1月28日2800グラムの女の子を無事出産されました。

コメント 今回の治療で鍼灸治療が子宮内膜に良い影響を与え、子宮環境が着床しやすい状態に整ったため妊娠に繋がったのではないかと考察します。

2人目不妊

平成24年1月 41歳女性のケース

症状 平成20年第1子自然妊娠にて普通分娩
平成23年自然妊娠したが、9週で稽流流産。
翌月は不正出血が続き、翌々月から月経周期が短くなる(28~30日→23~24日周期)
尺脈(泌尿・生殖器を司る腎の状態が表れる)がすごく弱くあまり触れない。
舌診 淡紅舌・瘀斑・舌下静脈怒張
治療経過 腎虚・瘀血と証をたて、補腎をしながら瘀血をながす治療を続ける。
治療の間、婦人科ではクロミッド、ルトラール処方される周期もあれば、HCGを打つ周期もある。
半年後妊娠判定でるが、化学流産。その後も治療を続け、服薬しない周期でも高温期が安定し周期が整いだした頃(5ヶ月後)
服薬しなかった周期で自然妊娠。
平成25年10月3600gの 元気な男の子を無事出産されました。
コメント 不妊治療されている患者さんで、2人目がなかなか出来ないという方も多いと思います。
今回の症例では、一般的には妊孕率が下がり、流産率が上がると言われている40代の患者
さんが、体調を整えることで妊娠できる土台が作られ、自然に妊娠し無事出産されましたので、ここに報告させてもらいます。鍼灸治療を継続することで、母体の妊娠力が上がるサポートが出来るのではないかと思います。

不妊

2011年2月 35歳女性のケース

症状 月経前症状(イライラ・落ち込み)ひどくピルを2年間服薬。
ピル中止して半年様子みるが授からず、不妊専門病院受診。内膜症初期・多のう胞性卵巣・高プロラクチン血症と診断。基礎体温は二層性だが、低温から高温への移行が数日かかり、高温期が一定しないまま下がる。仕事が忙しくなってきた20代後半から、発作的に手足氷のように冷え、体の芯・胸の辺りが熱くなり脇・胸・背中に多量に汗をかくようになる。
3年前から忙しい時など寝汗をかく。漢方薬(煎じ薬)を約1年服薬。漢方薬を服薬しだしてから、頻度は減る。
月経前は物忘れが激しく、ケアレスミスが多い。ここ1年は誘発剤とタイミングで様子見。
治療経過 週1回治療
1診目 月経周期16日目  疎肝理気・滋陰補腎を目的に治療。
2診目 月経周期24日目  前回から寝汗・手足が急に冷えて胸が熱くなるという症状(-)治療のあとは気分が落ち着き、リラックスする。
3診目 月経周期31日目  昨日高温期がいつもより高く、味覚が変わる。自分で検査薬を使用し確認したところ陽性反応。婦人科で胎嚢確認できる
4診目 妊娠6週  つわりがひどく来院できない為、しばらく様子見。
コメント この方はとても早く鍼灸の効果が表われたケースの一つですが、肝鬱(気の巡りが悪い)が酷く、そのうったいした熱が内にこもり、手足にいかないために冷える『陽鬱』
と考え治療した結果、気が巡り始め、心身ともリラックスし妊娠するにいたったと思われます。
2011年10月に3000gの男の子を無事出産されました。

不妊・無月経

29歳女性のケース

症状 社会人になってから毎月排卵痛があり、そのたびに病院へ受診。
痛みで記憶を失うこともある。25歳から約3年間ピルを服薬し、症状は良くなる。
ピルをやめ漢方薬にきりかえる。ピルをやめてから体温が2相性にならずずっと低体温のまま、ホルモン剤で月経をこさせる治療を繰り返している。他に動悸、冷え、腰痛など多数不定愁訴あり。
治療経過 週1回の鍼灸治療 補助療法のため、自宅でお灸をしてもらう。
4診目 冷えの緩和 ホルモン剤を服薬していたため月経がくる。動悸が頻繁にするため、その治療も追加する
5診目 動悸(-)8診目 数日前から高温期続く自力排卵あり。
9診目 前日から月経がくる。高温期の期間や月経期間はまだ短いが自力排卵出来たということで、ひとまず良い傾向。
14診目 数日前から月経くる 前回より月経期間が少し延びる。
19診目 卵胞の育ちが悪いのかなかなか排卵しないので、卵を育てる力をつけるよう治療。
21診目 数日前から月経がくる。仕事で腰痛、足のしびれが悪化。その治療も加える。
その後胃腸の不調や風邪、不正出血など、その都度治療を加えながら鍼灸治療継続。
まだ周期は不安定ながらも2相性ができてくる
45診目  鍼灸治療を始めてちょうど1年、妊娠していることがわかり、喜びのお電話をいただく。
コメント その後も自宅でのお灸を続けてもらい、元気な女の子を無事出産。安産だったそうです。

妊娠報告

症状・経過 32歳女性 去年ごろから不妊治療で病院へ通う。クロミッドとHMGをうちタイミング4~5周期 注射が毎日のようにありそれが嫌で転院を考え中。検査の結果、高プロラクチン血症と多嚢胞性卵巣と診断される。BBTは二層性で低温期が長めの35日周期
肝鬱気滞として治療。病院は本人の判断で中止。4診目自分で尿検査し陽性が出たと報告される。5診目胎嚢確認できたと報告あり。つわりが時々ある。
今回は治療しはじめ、その周期で妊娠するという治療が奏功した1例です。稀な症例ですが、ストレスになっていた病院通いを一旦中止し気血を流すような治療をしたことで
うまくいったのではないかと考えます。治療しているとストレスが原因になる不妊も多い印象があります。

40代不妊・出産

症状・経過 時々体調管理で治療に見える患者さん、元々は不妊治療で通院されていました。
41歳で2人目不妊の治療を始め、1年間治療して42歳で自然妊娠、43歳で出産。
出産もスムーズに進み、生まれてきたお子さんもとても元気で病気知らずです。
不妊治療での42歳の妊娠は確率的には低いのですが、よく頑張って治療して授かったなと
当時を振り返りながらお話をしていました。
患者さん自身も、治療を始めてから冷えないように防寒をしたり、色々気を付けるようになったそうです。
40歳過ぎてなかなか難しいと言われますが、根気よく治療して養生をすれば可能性はなくないのだなと改めて感じました。